12 関係: ASA、ASW法、平面波、強結合近似、フルポテンシャル、フィジカル・レビュー、アメリカ物理学会、ゴーストバンド、第一原理バンド計算、線形化 (第一原理バンド計算)、EMTO、LAPW法。
ASA
ASA.
ASW法
ASW法(ASWほう、Augmented Spherical Wave method)は、LMTO法に類似したバンド計算手法。LMTO法と同じくマフィンティンポテンシャルの領域とそのポテンシャル間の領域(格子間領域と言う)を考え、それぞれの領域上で基底関数を設定する。格子間領域の基底関数は、運動エネルギーを僅かに負の値に固定という条件を満たす球面波で記述される。マフィンテインポテンシャル内は、平らな格子間領域と異なりポテンシャル内を記述する基底関数はより複雑になる。そして格子間領域とマフィンティンポテンシャル内とをうまく接続するように球面波が補強される。ASW法は、LMTO法を同じく線形化されているが格子間領域での運動エネルギーの設定がLMTO法と異なる。LMTO法ではゼロとするが、ASW法では僅かに負の値を持つように設定する。 運動エネルギーを固定するという制約を課された球面波で格子間領域を記述すことには無理があり、ASW法(LMTO法)ではなるべく格子間領域が狭くなるような系での計算に向いている。.
平面波
平面波(へいめんは、Plane wave)とは、等位相面が波数ベクトルを法線ベクトルとする等値平面から成る周期関数のことである。.
強結合近似
固体物理学において、強結合近似(きょうけつごうきんじ、)は電子バンド計算の際に用いられる近似の一つで、系の波動関数を各原子の場所に位置する孤立原子に対する波動関数の重ね合わせにより近似する手法である。この手法は量子化学で用いられるLCAO法と密接な関係がある。さまざまな固体に対して用いることができ、多くの場合で定量的に良い結果を得ることができる。そうでない場合は他の手法と組み合せることもできる。強結合近似は一電子近似であるが、表面準位計算や様々な多体問題、準粒子の計算などの進んだ計算の叩き台として用いられる。強束縛近似、タイトバインディング近似とも。.
新しい!!: LMTOと強結合近似 · 続きを見る »
フルポテンシャル
フルポテンシャル(full potential)とは、バンド計算において、一般の形状のポテンシャルにバンド計算手法を対応させることである。 APW法、LAPW法、LMTO法、KKR法の各バンド計算手法では、球対称なマフィンティンポテンシャルを使用している。しかし、現実のポテンシャルの形状は球対称とみなせない場合があり、この場合精度上、計算上の制約は大きい。この球対称であるという制約を受けずに一般の形状のポテンシャルに、これらバンド計算手法を対応させることがフルポテンシャル化である。 フルポテンシャル化によりそれぞれの計算手法の略称表記は次のようになる。.
新しい!!: LMTOとフルポテンシャル · 続きを見る »
フィジカル・レビュー
『フィジカル・レビュー』(英語:Physical Review)はアメリカ物理学会が発行する学術雑誌で、物理学の専門誌としては最も権威がある。現在、Physical Review AからEまでの領域別専門誌と、物理学全領域を扱う速報誌Physical Review Lettersに分かれており、特にPhysical Review Lettersに論文を載せることは物理学者の一つの目標となっている。.
新しい!!: LMTOとフィジカル・レビュー · 続きを見る »
アメリカ物理学会
アメリカ物理学会(アメリカぶつりがっかい、英語:American Physical Society、略称:APS)は1899年に設立された、世界で2番目に大きな物理学者の学会(1位はドイツ物理学会)。毎年20回以上の会合を開催し、4万人以上のメンバーが所属している。 米国物理学協会(American Institute of Physics、略称:AIP)のメンバーとなっている団体であり、会員には毎月、学会誌の代わりに米国物理学協会が発行している "Physics Today" を配布している。なお、その記事の一部は日本では丸善の月刊科学雑誌『パリティ』に翻訳されて掲載されている。 日本物理学会とは提携関係にあり、会員は日本物理学会で発表できる。.
新しい!!: LMTOとアメリカ物理学会 · 続きを見る »
ゴーストバンド
ーストバンド(ghost band)とは、計算結果としては得られるものの、物理的に存在しないバンド構造である。.
新しい!!: LMTOとゴーストバンド · 続きを見る »
第一原理バンド計算
一原理バンド計算(だいいちげんりバンドけいさん)は、実験結果に依らないで(第一原理)計算が遂行されるバンド計算である。第一原理電子構造計算、第一原理電子状態計算、あるいは単にバンド計算とも言う。 第一原理バンド計算手法には、様々なものがある。主に、擬ポテンシャル+平面波基底によるものと、全電子による電子状態計算手法とがある。全電子手法には、LMTO法、APW法、線形化 APW 法(LAPW法)、KKR法とそのフルポテンシャル版などがある。.
新しい!!: LMTOと第一原理バンド計算 · 続きを見る »
線形化 (第一原理バンド計算)
一原理バンド計算において線形化(せんけいか)とは、固有値問題を解くための手法の一つである。 全電子を扱うバンド計算手法であるAPW法において、その解くべき行列要素に求めるべきエネルギー固有値が含まれている問題を解決するために、線形化が行われたAndersen (1975).
新しい!!: LMTOと線形化 (第一原理バンド計算) · 続きを見る »
EMTO
EMTO法(Exact Muffin-Tin Orbital)は、O.
LAPW法
LAPW法 (Linearized Augmented Plane Wave method) はバンド計算法の一種。APW法で生じる問題点を解決するため、1975年に O. K. Andersen によって考案された。 単純なAPW法ではシュレーディンガー方程式を解いて得られる行列の各要素が固有値の関数となっているために、一般化固有値問題に適用することができないため、ディターミナントを計算しなければならず、そのために膨大な計算時間を必要とするAndersen (1975).
新しい!!: LMTOとLAPW法 · 続きを見る »