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Hibワクチン

索引 Hibワクチン

ヘモフィルス・インフルエンザB型菌ワクチンまたはHibワクチン(ヒブワクチン)は、インフルエンザ桿菌b型菌(Hib)感染症の予防に使われるワクチンである。定期的予防接種を行っている国での重度のHib感染症は90%以上減少している。結果、髄膜炎、肺炎、急性喉頭蓋炎も減少している。 Hibワクチンは世界保健機関とアメリカ疾病予防管理センターに推奨されているワクチンである。 生後6ヵ月以内に2回または3回の投与が適切である。米国では生後12ヵ月から15ヵ月の間に4回の投与を勧めている。初回の投与は生後6週間前後からの再投与間隔は最短4週間が推奨される。もし2回だけの投与の場合、後に再投与が勧められる。投与法は筋肉注射である。 重度の副作用は稀である。約20%~25%の人に穿刺による痛みが生じ、2%の人に発熱が生じる。投与による重度のアレルギー反応との関係性は明解ではない。Hibワクチンは単体またはジフテリア・百日咳・破傷風混合ワクチンと混合したもの、B型肝炎ワクチンと混合したもの、その他のワクチンと混合したものがある。2017年現在のすべてのHibワクチンは結合型ワクチンである。 初期のHibワクチンは1977年に開発され、1990代にはより効果的なワクチンに改良された。 2013年には、184ヵ国の定期的予防接種で投与される。Hibワクチンは世界保健機関の必須医薬品リストに記載されている医療制度において必要とされる最も効果的で安全な投薬である。2014年の発展途上国におけるHibワクチンを含む5価ワクチンの卸売価格は1投与15.40米ドルである。米国では1投与あたり約25-50ドルである。 ヒブと肺炎球菌は髄膜炎の二大原因である。日本では2007年にHibワクチンが、2009年に肺炎球菌ワクチンのPCV7(7つの血清型が標的)が承認された。 結合型ワクチンとは、免疫応答の低い抗原糖鎖に、抗原タンパク質を結合させて免疫応答を高めるもので、1929年にこの方法が発見され、半世紀以上を経て1987年のHibワクチンではじめて実用化された 。.

15 関係: 世界保健機関三種混合ワクチン医療制度アナフィラキシーアメリカ合衆国ドルアメリカ疾病予防管理センターインフルエンザ菌筋肉内注射発熱髄膜炎開発途上国肺炎肺炎球菌ワクチンWHO必須医薬品モデル・リスト急性喉頭蓋炎

世界保健機関

世界保健機関(せかいほけんきかん、World Health Organization, WHO、Organisation mondiale de la santé, OMS)は、人間の健康を基本的人権の一つと捉え、その達成を目的として設立された国際連合の専門機関(国際連合機関)である。略称は英語式(WHO)と仏語式(OMS)で異なる。日本をはじめ多くの国では英語略称のWHO(ダブリュー・エイチ・オー)が多用される。(以下「WHO」と表記する。読みについては後述) 1948年設立。本部はスイス・ジュネーヴ。設立日である4月7日は、世界保健デーになっている。 WHOでは「健康」を「身体的、精神的、社会的に完全な良好な状態であり、たんに病気あるいは虚弱でないことではない」(WHO憲章前文)と定義しており、非常に広範な目標を掲げている。 そのために、病気の撲滅のための研究、適正な医療・医薬品の普及だけでなく、基本的人間要請 (basic human needs, BHN) の達成や健康的なライフスタイルの推進にも力を入れている。また組織の肥大化と共に企業との癒着構造が問題として指摘されている。.

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三種混合ワクチン

フテリア・百日咳・破傷風混合ワクチン(ジフテリア・ひゃくにちぜき・はしょうふうこんごうワクチン)は、ジフテリア、百日咳、破傷風の3つの病原菌に対するワクチン。それぞれ、Diphtheria、Pertussis、Tetanusの頭文字をとってDPTワクチン、DPTまたはDTPワクチン、DTP等と呼ばれる。複数の病原体に対するワクチンを同時に接種する混合ワクチンの代表であり、単に三種混合ワクチン(さんしゅこんごうワクチン)と呼ぶときにはこのワクチンを指す場合が多い。特に、日本ではDTPワクチンを「三種混合ワクチン」、MMR混合ワクチンを「新三種混合ワクチン」と呼んで区別することがある。 ジフテリア、破傷風に対するワクチン成分はトキソイドを利用している。百日咳に対するワクチン成分は、不活化ワクチン (wP, whole cell pertussis 全細胞性)のものと、成分ワクチン(aP, acellular pertussis 非細胞性百日咳)のものがあり、近年はaPを利用するものが増加している。日本では、DTwPワクチンの副作用による事故の発生から、世界的に見ても早い時期(1981年)からDTaPワクチンによる予防接種が行われている。.

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医療制度

医療制度(いりょうせいど、Health care system)は目標とする地域の医療ニーズに合致するように設計される。世界には様々な医療制度が存在する。市場原理によって動くように設計されている国があれば、それよりは中央集権的に運営されている国もある。この主体は政府であったり、労働組合であったり、慈善団体であったり、宗教であったり、他の連合組織であったりする。医療制度の変化は革命的であることより改善的であることが多い。.

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アナフィラキシー

アナフィラキシー()とは、人や他の哺乳類で認められる、急性の全身性かつ重度なI型アレルギー反応の一つ。ギリシャ語である「ανα ana(反抗して)」と「φύλαξις phylaxis(防御)」を語源とする。ほんの僅かなアレルゲンが生死に関わるアナフィラキシー反応(アナフィラキシーショック)を引き起こすことがある。アナフィラキシーは、アレルゲンの摂取、皮膚への接触、注射や時に吸入により惹起され得る。.

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アメリカ合衆国ドル

アメリカ合衆国ドル(アメリカがっしゅうこくドル、United States Dollar)は、アメリカ合衆国の公式通貨である。通称としてUSドル、米ドル、アメリカ・ドルなどが使われる。アメリカ以外のいくつかの国や地域で公式の通貨として採用されているほか、その信頼性から、国際決済通貨や基軸通貨として、世界で最も多く利用されている通貨である。 通貨単位の呼称としての「ドル」は、カナダドル、香港ドル、シンガポールドル、オーストラリア・ドル、ニュージーランド・ドル、ジンバブエ・ドルなどようにいくつかの国や地域で用いられている呼称であるが、単に「ドル」と言った場合は『アメリカ合衆国ドル』を指す。.

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アメリカ疾病予防管理センター

アメリカ疾病管理予防センター(アメリカしっぺいかんりよぼうセンター、Centers for Disease Control and Prevention:CDC)は、アメリカ合衆国ジョージア州アトランタにある保健福祉省所管の感染症対策の総合研究所。CDCの和称は他にも米疾病対策センター、疾患予防管理センター、疾患対策予防センター、防疫センターなどいくつかあり、実に様々に呼ばれている。本項では以下CDCで統一する。 CDCは1946年に創設され、アメリカ国内・国外を問わず、人々の健康と、安全の保護を主導する立場にある連邦機関。健康に関する信頼できる情報の提供と、健康の増進が主目的である。結核など脅威となる疾病には国内外を問わず駆けつけ、調査・対策を講じる上で主導的な役割を果たしている。 本センターより勧告される文書は、非常に多くの文献やデータの収集結果を元に作成、発表されるため、世界共通ルール(グローバルスタンダード)とみなされるほどの影響力を持ち、実際に日本やイギリス等でも活用されている。未知のウイルスや感染症などを題材にした映画や小説に登場することが多い。 極端に致死率の高いバイオハザードレベル4(BL-4)に対応できるのは、レベル4実験室(P4、BSL-4、PC4、MCLなどとも呼ばれる)だけで、CDCにあるものがそのひとつである。エボラウイルスなど、危険なウイルスへの対策については、世界中がCDCに依存している。また、危険なウイルスの保存もしており、撲滅が確認された天然痘ウイルスを保存しているのは、公式に保管されている機関は、ここCDCとロシア国立ウイルス学・バイオテクノロジー研究センターだけである。またこれらの疫病の媒介となる蚊などの害虫駆除の方法や規制についても詳細にわたり示している。 但し、常に万能というわけではなく、1999年のウエストナイルウィルスによるウエストナイル脳炎が初めて発症した際、遺伝的に似ているセントルイス脳炎だと誤った情報を発表して非難を浴びた。.

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インフルエンザ菌

インフルエンザ菌(インフルエンザきん、Haemophilus influenzae)とは、パスツレラ科ヘモフィルス属のグラム陰性短桿菌で、主に呼吸器や中耳に感染する細菌の1種である。b型菌のことをHib(ヒブ)と呼ぶ。歴史的な理由によりインフルエンザという名称が付けられてはいるが、インフルエンザの病原体ではない。.

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筋肉内注射

筋肉内注射(きんにくないちゅうしゃ、Intramuscular injection, also IM or im injection)とは医薬品を直接筋肉に注射することをいう。 医薬品の服薬方法の一つである。一般的には筋肉注射または筋注と呼ばれる。.

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発熱

熱(はつねつ、fever)とは、病気や疾患に伴う症状の一つ。医療の場などにおいてはしばしば熱発(ねっぱつ)とも呼ばれる。.

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髄膜炎

膜炎(ずいまくえん)とは、髄膜(脳および脊髄を覆う保護膜)に炎症が生じた状態である。脳膜炎、脳脊髄膜炎ともいう。炎症はウイルスや細菌をはじめとする微生物感染に起因し、薬品が原因となることもある。髄膜炎は炎症部位と脳や脊髄との近接度合いによっては生命の危険があるため、救急疾患に分類される。.

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開発途上国

開発途上国(かいはつとじょうこく)とは、経済発展や開発の水準が先進国に比べて低く、経済成長の途上にある国を指す。発展途上国(はってんとじょうこく)、または単に途上国(とじょうこく)とも言われる。一般的には、経済協力開発機構(OECD)の開発援助委員会(DAC)が作成する「援助受取国・地域リスト」(DACリスト)第I部に記載されている国や地域が該当する。 東南アジア、中東、アフリカ、ラテンアメリカ、オセアニア、東ヨーロッパ、NIS諸国の国々に多い。近年の急速な経済成長から新興国と称される国がある一方で、後発開発途上国に指定される国もあり、一言で「開発途上国」と称しても国のあり方は多様である。.

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肺炎

肺炎(はいえん、Pneumonia)とは、肺の炎症性疾患の総称である。 ある種の肺炎はワクチンによって予防可能である。他の方法には、手洗い、禁煙などがある。治療法はその原因によって異なり、細菌性のものであれば抗生物質が用いられる。重症の場合は一般的に入院となる。酸素レベルが低い場合は酸素吸入を行う。 肺炎は世界で年間4.5億人(人口の7%)が発症しており、うち400万人が死亡している。肺炎は19世紀にはウイリアム・オスラーに「男性死因の代表格」として描かれていたが、20世紀には抗生物質とワクチンの普及により生存率は改善された。しかしながら途上国では、現在も主要な死因の一つとされ、高齢者と若年者において代表的な慢性疾患である。しばしば肺炎は、死に近づいている者の象徴として描かれており「老人の友」と呼ばれている。.

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肺炎球菌ワクチン

肺炎球菌ワクチン(はいえんきゅうきんワクチン)は細菌である肺炎レンサ球菌に対するワクチンである。 このワクチンで肺炎、髄膜炎、敗血症の予防ができる。 肺炎球菌ワクチンには二種類あり1つは結合型ワクチンでもう1つは多糖体ワクチンである。 投与法は筋肉内注射または皮下注射である。 世界保健機構は結合型ワクチンの子供への定期的予防接種を推奨している。またHIV/エイズの人にも勧められている。 3回から4回の投与による重度の症状の予防効果は71%~93%である。多糖体ワクチンは健康な大人への投与が効果的であり、2歳未満の子供や免疫機能の低い人への投与の効果はない。 これらのワクチンは一般的に安全である。統合型ワクチンの投与後、約10%の赤ちゃんに穿刺による赤み、発熱、睡眠の変化がみられる。重度のアレルギーは非常に稀である。 最初の肺炎球菌ワクチンが開発されたのは1980年代である。このワクチンは世界保健機関の必須医薬品リストに記載されており、医療制度において必要とされる最も効果的で安全な医薬品である。開発途上国での2014年の卸売価格は1投与およそ$17米ドルである。 米国では1投与$25~$100米ドルである。.

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WHO必須医薬品モデル・リスト

WHO必須医薬品モデル・リスト()は、世界保健機関(WHO)によって策定された医薬品リスト。必須医薬品(E-Drug)の一覧表となっており、約300品目が収載されている。医薬品の入手が困難な開発途上国で最小限必要な医薬品として、入手しやすさ等も考慮して選定されており、医療援助の際の指標ともされている。.

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急性喉頭蓋炎

急性喉頭蓋炎(きゅうせい・こうとうがいえん、acute epiglottitis)は、喉頭蓋の細菌感染による上気道疾患である。重症例では急速に進行し、予期せぬ窒息を来たすことがある。なお、単に喉頭蓋炎と言った場合もほとんどはこの急性喉頭蓋炎を指す。感冒との鑑別が困難なことが多い。.

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