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FEFF8

索引 FEFF8

FEFF8は、非経験的で自己無撞着な実空間多重散乱近似を用いて、X線吸収スペクトルと電子構造の計算を行うコードである。 FEFF8で取り扱える代表的なものを以下に挙げる。.

8 関係: 多重散乱理論局所状態密度広域X線吸収微細構造エックス線吸収微細構造セルフコンシステント電子状態X線吸収分光法X線磁気円二色性

多重散乱理論

散乱理論では単独のポテンシャルにおける電子(散乱するものは電子以外にも光や他の粒子など様々なものが存在)の散乱を扱ったが、現実の散乱は、多数のポテンシャル下でかつ散乱される対象も多数存在する。また一つの電子に限っても、散乱は一回限りでなく複数回散乱される。このような多重な散乱を扱う理論が多重散乱理論(Multiple scattering theory)である。.

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局所状態密度

局所状態密度(LDOS、Local density of states)とは、ある位置でのあるエネルギーをもつ電子の状態密度のこと。 理想的な結晶では、状態密度は全ての位置で同じ値をとる。しかし結晶構造に位置的な乱れ(表面、欠陥など)がある場合、状態密度は位置についての関数となり、局所状態密度が有用となる。局所状態密度を位置について積分すると状態密度となる。 また局所状態密度をエネルギーについて(フェルミエネルギーまで)積分すると、電子密度となる。.

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広域X線吸収微細構造

広域X線吸収微細構造 (Extended X-ray Absorption Fine Structure) とはX線吸収スペクトルにおいて、吸収端から高エネルギー側に 1000eV 程度までの領域に見られる構造を呼ぶ。通常、EXAFS(イグザフス)と略される。 XANESよりも高いエネルギー領域では、励起された内殻電子がX線吸収原子から放出される(光電子)。放出された光電子は隣接する原子により散乱され(→散乱理論)、光電子とその散乱波との干渉により、内殻電子の励起確率、すなわちX線吸収係数が変化する。EXAFS領域における振動構造はこの効果による。.

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エックス線吸収微細構造

X線吸収微細構造(エックスせんきゅうしゅうびさいこうぞう、X-ray absorption fine structure)は、X線吸収スペクトル上でX線の吸収端付近に見られる固有の構造である。英語の頭文字から XAFS(ザフス,エクザフスと呼ぶ人もいる)と略される。XAFS の解析によってX線吸収原子の電子状態やその周辺構造(隣接原子までの距離やその個数)などの情報を得ることができる。X線結晶構造解析とは異なり、試料が長距離秩序を必要とせず、結晶物質に限られない。 XAFS はそのエネルギー領域によってXANES(ゼインズ、ザーネス)、EXAFS(エクサフスあるいはエクザフス) に分けられる(XANES の一部分を吸収端領域と呼ぶ場合もある)。XAFS という頭字語は XANES と EXAFS を合わせた領域を指す言葉として後から考案された。.

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セルフコンシステント

ルフコンシステント(self-consistent)は、求めるべき解が自分自身を含むような問題、あるいはそのような問題に帰着させる解析手法のことである。得られる解が与えられる解の候補と一致しなければならないためセルフコンシステントとか、自己無撞着とか自己整合などと呼ばれる。撞着とは整合性がなく矛盾することを指し、無撞着であることは矛盾がなく整合することを意味する。多体問題を1体問題に近似させる場合、たとえば量子力学におけるハートリー=フォック方程式や、統計力学における平均場近似(分子場近似)などはセルフコンシステントな方程式を解く問題としてしばしば取り上げられ、変分問題において重要な概念である。セルフコンシステント方程式の解が厳密に求まる場合はそれほど多くないが、セルフコンシステント方程式に解候補を与え、新たな解候補を作ることによって得られる解候補の列が収束するような場合、適切な解候補を初期値として選ぶことでより良い近似解を得られる。このような方法をセルフコンシステント法と呼ぶ。.

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電子状態

電子状態(でんしじょうたい)または電子構造(でんしこうぞう)とは、物質(原子、分子なども含む)における電子の状態のこと。 「電子状態」「電子構造」に相当する英語としては、"electronic structure"、"electronic state(s)"、"electronic property" などがある。 電子状態間の遷移を電子遷移(でんしせんい)という。.

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X線吸収分光法

X線吸収分光法 (X-ray absorption spectroscopy: XAS) は物質の電子状態や局所構造を求めるために使われている手法である。測定対象となる物質は、気体、固体、液体、溶液などと幅広い。この実験は、通常、エネルギー可変で強度の強いX線が得られるシンクロトロン放射光施設を光源として行われる。 X線吸収の測定は、結晶分光器や回折格子分光器を用いて、入射光を内殻電子を励起することができるエネルギー(おおよそ0.1-100 keVの範囲である)にあわせることで行われる。 X線吸収分光法は吸収分光の一種であり、その挙動は量子力学的な選択則に従う。もっとも強度の強い成分は、内殻電子の非占有軌道への双極子遷移(Δ l.

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X線磁気円二色性

X線磁気円二色性 (X-ray magnetic circular dichroism、 XMCD) とは、左円偏光と右円偏光の2つの磁場中で測定されたX線吸収スペクトル (XAS)の差スペクトルのこと。 XMCDスペクトルを解析することで、原子のスピンや軌道磁気モーメントなどの磁気的特性がわかる。 鉄、コバルト、ニッケルなどの遷移金属の場合、XMCDの吸収スペクトルはL殻を通常用いる。 鉄の場合では約700eVのX線を吸収することで2p電子が励起され、3d軌道に遷移する。 3d状態は元素の磁気的性質を反映しているため、スペクトルは磁気的特性についての情報を含んでいる。.

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