ロゴ
ユニオンペディア
コミュニケーション
Google Play で手に入れよう
新しい! あなたのAndroid™デバイスでユニオンペディアをダウンロードしてください!
インストール
ブラウザよりも高速アクセス!
 

2,3-ジヒドロキシ安息香酸

索引 2,3-ジヒドロキシ安息香酸

2,3-ジヒドロキシ安息香酸(2,3-Dihydroxybenzoic acid)は、アメダマノキ(Phyllanthus acidus)やオオサンショウモ(Salvinia molesta)で見られる天然のフェノールである。オオミイヌカンコ(Flacourtia inermis)の果実にも豊富に含まれる。ジヒドロキシ安息香酸の異性体の1つ、無色の固体である。シキミ酸経路で合成され、鉄イオンと強い錯体を形成して細菌内に吸収させる分子であるシデロフォアに取り込まれる。2,3-ジヒドロキシ安息香酸は、脱プロトン化して鉄に強く結合するカテコール基と、環がアミド結合を通じて様々な構造に結合するカルボン酸から構成される。親和性が高く有名なシデロフォアには、エンテロバクチンがある。これは、3つの2,3-ジヒドロキシ安息香酸置換基がセリンのデプシペプチドに結合した構造を持つ 。 鉄キレート剤や抗菌剤として利用できる可能性がある。 また、2,3-ジヒドロキシ安息香酸は、ヒトのアスピリン代謝物の1つである。.

18 関係: デプシペプチドフェノールアミドアセチルサリチル酸エンテロバクチンオオサンショウモカルボン酸カテコールキレートシデロホアシキミ酸経路ジヒドロキシ安息香酸セリン真正細菌異性体脱プロトン化抗菌薬

デプシペプチド

デプシペプチド (depsipeptide) は、一つ以上のアミド (-CONHR-) 結合がエステル (COOR) 結合に置換されたペプチドである。 デプシペプチドは、タンパク質フォールディングの動力学および熱力学における水素結合ネットワークの重要性を検証するための研究でしばしば使用されてきた。デプシペプチドはまた、自然界において天然物としても見出される。一つの例としては、バンコマイシン耐性バクテリアの細胞壁構築要素中に発見されたL-Lys-D-Ala-D-Lacモチーフがある。アミド結合がエステル結合に変異したことにより、バンコマイシンの活性の鍵である、水素結合ネットワークが損われている。.

新しい!!: 2,3-ジヒドロキシ安息香酸とデプシペプチド · 続きを見る »

フェノール

フェノール (phenol、benzenol) は、水彩絵具のような特有の薬品臭を持つ有機化合物である。芳香族化合物のひとつで、常温では白色の結晶。示性式は C6H5OHで、ベンゼンの水素原子の一つがヒドロキシル基に置換した構造を持つ。和名は石炭酸(せきたんさん)。 広義には、芳香環の水素原子をヒドロキシ基で置換した化合物全般を指す。これらについてはフェノール類を参照のこと。.

新しい!!: 2,3-ジヒドロキシ安息香酸とフェノール · 続きを見る »

アミド

ルボン酸アミドの一般式 酸アミド(さんアミド)は化合物、特に有機化合物の分類のひとつで、オキソ酸とアンモニアあるいは 1級、2級アミンとが脱水縮合した構造を持つものを指す。例えば、カルボン酸アミドは R-C(.

新しい!!: 2,3-ジヒドロキシ安息香酸とアミド · 続きを見る »

アセチルサリチル酸

アセチルサリチル酸(アセチルサリチルさん、acetylsalicylic acid)は、代表的な消炎鎮痛剤のひとつで非ステロイド性抗炎症薬の代名詞とも言うべき医薬品。ドイツのバイエル社が名付けた商標名のアスピリン()がよく知られ、日本薬局方ではアスピリンが正式名称になっている。 消炎・解熱・鎮痛作用や抗血小板作用を持つ。サリチル酸を無水酢酸によりアセチル化して得られる。示性式 C6H4(COOH)OCOCH3。.

新しい!!: 2,3-ジヒドロキシ安息香酸とアセチルサリチル酸 · 続きを見る »

エンテロバクチン

ンテロバクチン(Enterobactin、Enterochelin)とは、シデロホアの一種である有機化合物である。主にEscherichia coli やSalmonella typhimurium といったグラム陰性細菌から産生・分泌されることが見出される。 エンテロバクチンはシデロホアの中でも特に第三鉄(Fe3+)への化学親和性が強力であることが知られている(K.

新しい!!: 2,3-ジヒドロキシ安息香酸とエンテロバクチン · 続きを見る »

オオサンショウモ

ンショウモ(大山椒藻、Salvinia molesta)は、シダ植物門サンショウモ科サンショウモ属に分類される水生植物の一種。熱帯アメリカ原産で、日本では観賞用の水草として輸入されており、外来種として問題視されることもある。.

新しい!!: 2,3-ジヒドロキシ安息香酸とオオサンショウモ · 続きを見る »

カルボン酸

ルボン酸(カルボンさん、carboxylic acid)とは、少なくとも一つのカルボキシ基(−COOH)を有する有機酸である。カルボン酸の一般式はR−COOHと表すことができ、Rは一価の官能基である。カルボキシ基(carboxy group)は、カルボニル基(RR'C.

新しい!!: 2,3-ジヒドロキシ安息香酸とカルボン酸 · 続きを見る »

カテコール

テコール (catechol) は、示性式 C6H4(OH)2、分子量 110.1 であるフェノール類の一種で、ベンゼン環上のオルト位に 2個のヒドロキシ基を有する有機化合物。ポリフェノールに含まれる構造として知られる。ピロカテコール (pyrocatechol) とも呼ばれる。位置異性体にレゾルシノール、ヒドロキノンがある。.

新しい!!: 2,3-ジヒドロキシ安息香酸とカテコール · 続きを見る »

キレート

EDTAの金属キレート複合体。赤の点線が配位結合を表す。金属に電子対を供給する酸素、窒素が八面体状に取りまいている。 エチレンジアミンのキレート 化学においてキレート とは、複数の配位座を持つ配位子(多座配位子)による金属イオンへの結合(配位)をいう。このようにしてできている錯体をキレート錯体と呼ぶ。キレート錯体は配位子が複数の配位座を持っているために、配位している物質から分離しにくい。これをキレート効果という。分子の立体構造によって生じた隙間に金属を挟む姿から、「蟹のハサミ」を意味する chela (ラテン語 chēla、ギリシャ語 chēlē)に由来する。.

新しい!!: 2,3-ジヒドロキシ安息香酸とキレート · 続きを見る »

シデロホア

デロホア(ギリシャ語: "鉄運搬体")とは、微生物やいわゆるストラテジーII植物(イネ科植物)が分泌する鉄キレート剤である。知られている中で、Fe3+ に対して最も高い親和性を持つ水溶性化合物の一つである。.

新しい!!: 2,3-ジヒドロキシ安息香酸とシデロホア · 続きを見る »

シキミ酸経路

ミ酸経路(シキミさんけいろ、shikimic acid pathway)は芳香族アミノ酸(チロシン、フェニルアラニンおよびトリプトファン)の生合成反応経路である。間接的にフラボノイドやアルカロイド(モルヒネ(チロシン由来)、キニーネ(トリプトファン由来)等)などの生合成にも必要。微生物や植物の大半は有しているが動物には見られない。 出発反応は解糖系のホスホエノールピルビン酸とペントースリン酸経路のエリトロース-4-リン酸の縮合反応で始まる。反応はコリスミ酸で各アミノ酸への反応に分岐するので、ここまでをシキミ酸経路としている場合もある。.

新しい!!: 2,3-ジヒドロキシ安息香酸とシキミ酸経路 · 続きを見る »

ジヒドロキシ安息香酸

ヒドロキシ安息香酸(ジヒドロキシあんそくこうさん、Dihydroxybenzoic acid、DHBA)は、フェノール酸の一種である。 C7H6O4という共通した分子式を持つ、以下の6つの化合物が主として存在する。.

新しい!!: 2,3-ジヒドロキシ安息香酸とジヒドロキシ安息香酸 · 続きを見る »

セリン

リン (serine) とはアミノ酸の1つで、アミノ酸の構造の側鎖がヒドロキシメチル基(–CH2OH)になった構造を持つ。Ser あるいは S の略号で表され、IUPAC命名法に従うと 2-アミノ-3-ヒドロキシプロピオン酸である。セリシン(絹糸に含まれる蛋白質の一種)の加水分解物から1865年に初めて単離され、ラテン語で絹を意味する sericum からこの名がついた。構造は1902年に明らかになった。 極性無電荷側鎖アミノ酸に分類され、グリシンなどから作り出せるため非必須アミノ酸である。糖原性を持つ。酵素の活性中心において、求核試薬として機能している場合がある。.

新しい!!: 2,3-ジヒドロキシ安息香酸とセリン · 続きを見る »

真正細菌

真正細菌(しんせいさいきん、bacterium、複数形 bacteria バクテリア)あるいは単に細菌(さいきん)とは、分類学上のドメインの一つ、あるいはそこに含まれる生物のことである。sn-グリセロール3-リン酸の脂肪酸エステルより構成される細胞膜を持つ原核生物と定義される。古細菌ドメイン、真核生物ドメインとともに、全生物界を三分する。 真核生物と比較した場合、構造は非常に単純である。しかしながら、はるかに多様な代謝系や栄養要求性を示し、生息環境も生物圏と考えられる全ての環境に広がっている。その生物量は膨大である。腸内細菌や発酵細菌、あるいは病原細菌として人との関わりも深い。語源はギリシャ語の「小さな杖」(βακτήριον)に由来している。.

新しい!!: 2,3-ジヒドロキシ安息香酸と真正細菌 · 続きを見る »

異性体

性体(いせいたい、、発音:()とは同じ数、同じ種類の原子を持っているが、違う構造をしている物質のこと。分子A1と分子A2が同一分子式で構造が異なる場合、A1はA2の異性体であり、A2はA1の異性体である。また同一分子式の一群の化合物をAと総称した場合、A1もA2もAの異性体である。「ジエチルエーテルはブタノールの異性体である」というのが前者の使い方であり、「ブタノールの構造異性体は4種類ある」というのが後者の使い方である。分子式C4H10Oの化合物の構造異性体と言えば、ブタノールに加えてジエチルエーテルやメチルプロピルエーテルも含まれる。 大多数の有機化合物のように多数の原子の共有結合でできた分子化合物は異性体を持ちうる。ひとつの中心原子に複数種類の配位子が配位した錯体は異性体を持ちうる。 異性体を持つという性質、異性体を生じる性質を異性(isomerism、発音:または)という。イェンス・ベルセリウスが、「同じ部分が一緒になっている」ことを意味するギリシャ語ιςομερηςから1830年に命名した。.

新しい!!: 2,3-ジヒドロキシ安息香酸と異性体 · 続きを見る »

脱プロトン化

脱プロトン化 (deprotonation) は、分子からプロトン (H+) を除去して共役塩基を作る反応である。 分子がプロトンを離す相対能力は、pKa に依る。低い pKa 値は、物質が酸性でプロトンを容易に塩基に渡すことを意味する。化合物の pKa 値は様々な要素に依存するが、最も大きいのは負の電荷を持った共役塩基の安定性である。負の電荷は、広い表面や長い鎖に広がると安定化する。鎖や環に負の電荷を分散させる機構の1つが共鳴である。溶媒も共役塩基の負電荷の安定性に寄与する。 脱プロトン化に用いる塩基は、対象の pKa に依る。プロトンが酸性ではなく、離れにくい場合は、水酸化物よりも強い塩基が必要である。水素化物はそのような強い塩基の1つであり、水素化ナトリウムや水素化カリウムが良く用いられる。水素化物は他の分子からプロトンを奪って、水素ガスを発生する。水素は大気中では酸素と反応して発火して危険なため、窒素ガスのような不活性雰囲気中で行わなければならない。.

新しい!!: 2,3-ジヒドロキシ安息香酸と脱プロトン化 · 続きを見る »

鉄(てつ、旧字体/繁体字表記:鐵、iron、ferrum)は、原子番号26の元素である。元素記号は Fe。金属元素の1つで、遷移元素である。太陽や他の天体にも豊富に存在し、地球の地殻の約5%を占め、大部分は外核・内核にある。.

新しい!!: 2,3-ジヒドロキシ安息香酸と鉄 · 続きを見る »

抗菌薬

抗菌薬(こうきんやく、Antibacterial drugs)とは、細菌の増殖を抑制したり殺したりする働きのある化学療法剤のこと。 細菌による感染症の治療に使用される医薬品である。また、抗菌石鹸などの家庭用品に含有しているトリクロサンやトリクロカルバンなどの合成抗菌剤も同様である。.

新しい!!: 2,3-ジヒドロキシ安息香酸と抗菌薬 · 続きを見る »

出ていきます入ってきます
ヘイ!私たちは今、Facebook上です! »