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ケンタウルス族 (小惑星)

索引 ケンタウルス族 (小惑星)

ケンタウルス族(ケンタウルスぞく、centaur)は、木星から海王星の公転軌道の間に近日点または軌道長半径を持つ太陽系小天体の総称。日本語では「族」と呼ばれるが、類似の軌道要素を持ち、共通の母天体を持つ太陽系小天体の集団を指す「小惑星族 (family)」ではない。ケンタウルス族は、一般に彗星と小惑星の両方の特徴を持つため、ギリシャ神話に登場する半人半馬のケンタウロスにちなんで名付けられる。ケンタウルス族の軌道は力学的に不安定であり、わずか数百万年しか維持されないと考えられており、安定した軌道を持つ可能性がある既知のケンタウルス族は、(514107) Kaʻepaokaʻawela のみである。大型天体の観測に偏りがあるため、総数を決定するのは困難であるが、太陽系内の直径1キロメートル (km) 以上のケンタウルス族の数は、少なくとも44,000個以上は存在し、1000万個以上存在するとも推定されている。

目次

  1. 79 関係: 天王星天文単位太陽周回軌道太陽系外縁天体太陽系小天体小惑星小惑星帯小惑星センター小惑星族彗星土星地球近傍小惑星追跡チャールズ・トーマス・コワルネッスス (小惑星)ハッブル宇宙望遠鏡ヒュロノメ (小惑星)ティスラン・パラメータデビッド・C・ジューイットデイヴィッド・ラビノウィッツフェーベ (衛星)フォルス (小惑星)ダモクレス族アメリカ航空宇宙局アスボルス (小惑星)アストロノミー・アンド・アストロフィジックスアストロノミカルジャーナルアストロフィジカルジャーナルイダルゴ (小惑星)エッジワース・カイパーベルトエケクルス (小惑星)オテルマ彗星カリクロー (小惑星)カンラン石カーボンブラックカッシーニ (探査機)カタリナ・スカイサーベイキルラルス (小惑星)キロン (小惑星)ギリシア神話クラントル (小惑星)ケロゲンケンタウロスコマ (彗星)シュワスマン・ワハマン第1彗星ジェット推進研究所スペースウォッチスペクトルセロ・トロロ汎米天文台ソリンサイエンティフィック・アメリカン... インデックスを展開 (29 もっと) »

天王星

天王星(てんのうせい、Uranus)は、太陽系第7惑星である。太陽系の惑星の中で木星・土星に次いで3番目に半径が大きく、木星・土星・海王星に次いで4番目に重い。1781年3月13日、イギリスの天文学者ウィリアム・ハーシェルにより発見された。名称は、ギリシア神話における天の神ウーラノス(Ουρανός、ラテン文字転写: Ouranos)のラテン語形である。 最大等級+5.6等と地球最接近時は肉眼で見える明るさになることもあり、ハーシェルによる発見以前にも恒星として20回以上観測されていた(肉眼観測も含む)。

見る ケンタウルス族 (小惑星)と天王星

天文単位

天文単位(てんもんたんい、astronomical unit、記号: au)は、長さの単位で、定義定数であり、正確に である。非SI単位であるが2014年3月にSI併用単位(SI単位と併用できる非SI単位)に位置づけられた。地球と太陽の平均距離に由来し、主として天文学で用いられる。

見る ケンタウルス族 (小惑星)と天文単位

太陽周回軌道

地球と火星の公転軌道 太陽周回軌道(たいようしゅうかいきどう、)とは太陽を中心として周回する軌道(公転軌道)である。太陽系のすべての惑星、彗星、小惑星や多くの宇宙探査機や多くの人工的なスペースデブリが該当する。月の公転軌道は太陽周回軌道ではなく地球周回軌道であるが、地球の公転速度も含めて考えると太陽の影響の方が強い。 接頭語であるヘリオ(helio)とは古代ギリシャの太陽を表すヘリオに由来し、同時にギリシャ神話における太陽を擬人化したヘーリオスをも意味する。

見る ケンタウルス族 (小惑星)と太陽周回軌道

太陽系外縁天体

太陽系外縁天体(たいようけいがいえんてんたい、trans-Neptunian objects, TNO)とは、海王星よりも遠い平均距離で太陽の周りを公転する天体の総称である。エッジワース・カイパーベルトやオールトの雲に属する天体、かつて惑星とされていた冥王星もこれに含まれる。太陽系についての話題であることが自明な場合には、単に外縁天体とも呼ばれている。

見る ケンタウルス族 (小惑星)と太陽系外縁天体

太陽系小天体

太陽系小天体(たいようけいしょうてんたい)とは、太陽の周りを公転する天体のうち、惑星、準惑星、衛星を除くすべての天体の総称である。太陽系外縁天体(冥王星型天体を除く)や従来の小惑星、彗星、惑星間塵などが該当する。

見る ケンタウルス族 (小惑星)と太陽系小天体

小惑星

光分(左)と天文単位(右)。 ケレス(右)、そして火星(下)。小さな物ほど不規則な形状になっている。 メインベルト小惑星の分布。縦軸は軌道傾斜角。 軌道長半径 6 AU までの小惑星の分布。縦軸は軌道傾斜角。赤い点はメインベルト小惑星。 小惑星(しょうわくせい、独: 英: Asteroid)は、太陽系小天体のうち、星像に拡散成分がないものの総称。拡散成分(コマやそこから流出した尾)があるものは彗星と呼ばれる。

見る ケンタウルス族 (小惑星)と小惑星

小惑星帯

小惑星帯(しょうわくせいたい、、アステロイドベルト)とは、太陽系の中で、火星の公転軌道と木星の公転軌道との間に存在する、小惑星の公転軌道が集中している領域を指す言葉である。ただ、観測技術の進歩に伴い、他の場所にも多くの小天体が発見されてきたため、他の小惑星集中地域に対して、それらが小惑星帯と呼ばれるようになるかもしれないと考えられるようになった頃から、区別のために、火星と木星の間の小惑星帯はメインベルト()とも呼称されている。

見る ケンタウルス族 (小惑星)と小惑星帯

小惑星センター

小惑星センター(しょうわくせいセンター、Minor Planet Center, MPC)は、小惑星と彗星の発見に関する情報の提供、観測の受け付け、軌道の計算・報告・出版などを公式におこなう機関である。国際天文学連合 (IAU) の監督のもと、スミソニアン天体物理観測所 (SAO) が運営している。小天体センターとも訳す。国際天文学連合小惑星センター (IAU-MPC) とも言うが、正確には IAU の一部ではない。 MPC は、ハーバード大学天文台 (HCO) に属する ハーバード・スミソニアン天体物理学センター (CfA) の一部である SAO が運営している。MPC の所在地はアメリカマサチューセッツ州ケンブリッジの、SAO の敷地内である。IAU の天文電報中央局 (CBAT) が併設されている。

見る ケンタウルス族 (小惑星)と小惑星センター

小惑星族

小惑星族とは、軌道長半径、離心率、軌道傾斜角など類似の固有軌道要素を持つ小惑星の集団である。小惑星族に分類されるものは、過去の小惑星同士の衝突によって生じた断片であることもあるが、現在その軌道に偶然入り込んだもので過去は違った軌道を取っていたもの、あるいはたまたま軌道要素が同じだけで別々に形成された場合もある。

見る ケンタウルス族 (小惑星)と小惑星族

彗星

コホーテク彗星 クロアチアのパジンで1997年3月29日に撮影されたヘール・ボップ彗星 彗星(すいせい、comet)は、太陽系小天体のうち、おもに氷や固体微粒子でできており、太陽に近づいた際に一時的な大気であるコマや、コマの物質である塵やガス、イオンの尾(テイル)を生じるものを指す。

見る ケンタウルス族 (小惑星)と彗星

土星

土星(どせい、、、)は、太陽から6番目の、太陽系の中では木星に次いで2番目に大きな惑星である。巨大ガス惑星に属する土星の平均半径は地球の約9倍に当たる。平均密度は地球の1/8に過ぎないため、巨大な体積のわりに質量は地球の95倍程度である。そのため、木星型惑星の一種に分類されている。 土星の内部には鉄やニッケルおよびシリコンと酸素の化合物である岩石から成る中心核があり、そのまわりを金属水素が厚く覆っていると考えられ、中間層には液体の水素とヘリウムが、その外側はガスが取り巻いている。 惑星表面は、最上部にあるアンモニアの結晶に由来する白や黄色の縞が見られる。金属水素層で生じる電流が作り出す土星の固有磁場は地球磁場よりも若干弱く、木星磁場の1/12程度である。外側の大気は変化が少なく色彩の差異も無いが、長く持続する特徴が現れる事もある。風速は木星を上回る1800 km/hに達するが、海王星程ではない。

見る ケンタウルス族 (小惑星)と土星

地球近傍小惑星追跡

地球近傍小惑星追跡(ちきゅうきんぼうしょうわくせいついせき、NEAT:Near-Earth Asteroid Tracking)は、アメリカ航空宇宙局 (NASA)、ジェット推進研究所による地球近傍小惑星の追跡プログラム。正式名称の日本語訳は一定しないが、「地球近傍小惑星追跡プログラム」などとも呼ばれている。 1995年に探査を開始し、アメリカ空軍の協力によりハワイ・マウイ島のGEODSS(地上設置型電子光学式深宇宙探査)望遠鏡(2001年以降は空軍マウイ光学・スーパーコンピューティング観測所 (AMOS)にある1.2m望遠鏡)を使用して探査・追跡を行っている。 2001年からはパロマー天文台の望遠鏡も用いられ、準惑星エリスをはじめセドナ、クワオアーなどの発見に貢献した。他にも多数の小惑星、彗星などを発見しており、NEATによって発見された彗星をNEAT彗星と総称する。

見る ケンタウルス族 (小惑星)と地球近傍小惑星追跡

チャールズ・トーマス・コワル

チャールズ・トーマス・コワル(Charles Thomas Kowal、1940年11月8日 - 2011年11月28日)はアメリカ合衆国の天文学者。ニューヨーク州バッファロー出身。小惑星、彗星の発見者として知られる。 1961年から1984年にかけてカリフォルニア工科大学のパロマー山天文台とウィルソン山天文台で勤務した。初めはIa型超新星の捜索を行っていたが、同僚のエレノア・ヘリン、ユージン・シューメーカーに刺激を受けて彗星、小惑星の捜索に軸足を移した。 木星の衛星 レダを1974年に、テミスト を1975年に発見した。テミストは一時行方不明になり、2000年に再発見された。 1977年には小惑星か彗星かで論争になった小惑星(2060)キロンを発見した。

見る ケンタウルス族 (小惑星)とチャールズ・トーマス・コワル

ネッスス (小惑星)

ネッスス (7066 Nessus) は、太陽系の小惑星のひとつ。土星と冥王星の間を巡る楕円軌道にある。 1995年、アリゾナ大学のスペースウォッチ計画に参加していたデイヴィッド・ラビノウィッツらによって発見され、ギリシア神話でヘラクレスの妻に手を出そうとして殺されたが、遺言によってヘラクレスを謀殺し復讐したケンタウロス、ネッソスのラテン語表記にちなんで命名された。

見る ケンタウルス族 (小惑星)とネッスス (小惑星)

ハッブル宇宙望遠鏡

ハッブル宇宙望遠鏡(ハッブルうちゅうぼうえんきょう、Hubble Space Telescope、略称:HST)は、グレートオブザバトリー計画の一環として1990年4月24日に打ち上げられた、地上約600km上空の軌道上を周回する宇宙望遠鏡である。名称は、宇宙の膨張を発見した天文学者エドウィン・ハッブルに因む。長さ13.1メートル、重さ11トンの筒型で、内側に反射望遠鏡を収めており、主鏡は直径2.4メートルである。地球の大気や天候による影響を受けないため、地上からでは困難な高い精度での天体観測が可能。 当初の計画では15年程度の運用予定だったが、その成果の大きさから30年以上も運用が続けられている。

見る ケンタウルス族 (小惑星)とハッブル宇宙望遠鏡

ヒュロノメ (小惑星)

ヒュロノメ(10370 Hylonome)は、外部太陽系を公転する太陽系小天体の1つである。ケンタウルス族として知られる氷天体に分類される。海王星の軌道と交差する天王星横断小惑星である。1995年2月27日に発見された。 名前は、ギリシア神話に登場する雌のケンタウロスのヒュロノメに由来する。 スピッツァー宇宙望遠鏡による赤外線観測で、直径が70 ± 20 kmであることが明らかとなった。

見る ケンタウルス族 (小惑星)とヒュロノメ (小惑星)

ティスラン・パラメータ

ティスラン・パラメータ (Tisserand's parameter、またはTisserand's invariant)とは、比較的小さな天体と大きな摂動天体のいくつかの軌道要素(軌道長半径、軌道離心率、軌道傾斜角)から計算される値である。小天体の運動を太陽・摂動天体・小天体の3体のみで考え、摂動天体が円軌道上を運動しているとする「円制限3体問題」でほぼ一定の値として保たれるため、軌道要素によって太陽系小天体を分類する指標として使われる。1889年にフランスの天文学者フェリックス・ティスラン (Félix Tisserand) によって導かれたティスランの判定式に由来する。

見る ケンタウルス族 (小惑星)とティスラン・パラメータ

デビッド・C・ジューイット

デビッド・C・ジューイット(David C. Jewitt、1958年 - )は、イギリス生まれでハワイ大学の天文台で木星の多くの衛星や太陽系外縁天体の最初の発見者である。現在、カリフォルニア大学ロサンゼルス校教授。

見る ケンタウルス族 (小惑星)とデビッド・C・ジューイット

デイヴィッド・ラビノウィッツ

デイヴィッド・リンカーン・ラビノウィッツ(David Lincoln Rabinowitz, 1960年 - )は、エッジワース=カイパー・ベルトからオールトの雲にかけての、太陽系外縁部の研究を行っているアメリカの天文学者である。 ラビノウィッツはイェール大学の教授として教鞭を執っており、マイケル・ブラウンやチャドウィック・トルヒージョらとともに数多くの太陽系外縁天体を発見した。

見る ケンタウルス族 (小惑星)とデイヴィッド・ラビノウィッツ

フェーベ (衛星)

フェーベ またはフォエベ (Saturn IX Phoebe)は、土星の第9衛星である。土星の主要な衛星の中では最も外側にあり、土星の自転と逆方向に公転する逆行衛星(北欧族)である。

見る ケンタウルス族 (小惑星)とフェーベ (衛星)

フォルス (小惑星)

フォルス (5145 Pholus) は、ケンタウルス族に属する小惑星である。近日点が土星軌道付近、遠日点が海王星軌道のすぐ外側にある楕円軌道を描いている。紀元前764年以降、どの惑星にも1天文単位以内まで接近したことがなく、次に接近するのは5290年だと予想されている (Solex 10)。エッジワース・カイパーベルトを起源に持つと考えられている。 フォルスは1992年、アリゾナ大学のスペースウォッチ計画に参加していたデイヴィッド・ラビノウィッツによって発見された。名前も彼の提案によるものであり、ギリシア神話のケンタウロスの一人ポロスのラテン語表記にちなんで名づけられた。 フォルスはケンタウルス族の中では二番目に発見された天体であり、少なくとも2005年までに発見された太陽系の天体としては最も赤いものである。そのために「ビッグ・レッド」とあだ名されることがある。この色は表面にある有機化合物によるものと推測されている。

見る ケンタウルス族 (小惑星)とフォルス (小惑星)

ダモクレス族

ダモクレス族(ダモクレスぞく、Damocloid)は周期彗星(例:ハレー彗星)のような楕円軌道を持ち、彗星特有のコマや尾などの現象を伴わない小惑星の分類名である。オールトの雲由来との説が一般的である。また、殆どの逆行小惑星はこれに属する。 中村彰正は「近日点距離 5.2 AU 以下、軌道長半径 8.0 AU 以上、離心率 0.75 以上」あるいは「軌道傾斜角 90°以上」の天体を としてリスト化しており、またデビッド・C・ジューイットのWebサイトにも がある。それぞれ30個余りの天体が掲載されているが、完全に一致してはいない。一方でジェット推進研究所 (JPL) の にはダモクレス族というクラスが存在せず、該当する天体はケンタウルス族や太陽系外縁天体、もしくはアポロ群に分類されている。

見る ケンタウルス族 (小惑星)とダモクレス族

アメリカ航空宇宙局

アメリカ航空宇宙局(アメリカこうくううちゅうきょく、National Aeronautics and Space Administration, NASA)、或いは米国国家航空宇宙局(べいこくこっかこうくううちゅうきょく)は、アメリカ合衆国政府内における宇宙開発に関わる計画を担当する連邦機関である。1958年7月29日、国家航空宇宙法(National Aeronautics and Space Act)に基づき、先行の国家航空宇宙諮問委員会(National Advisory Committee for Aeronautics、NACA)を発展的に解消する形で設立された。正式に活動を始めたのは1958年10月1日のことであった。

見る ケンタウルス族 (小惑星)とアメリカ航空宇宙局

アスボルス (小惑星)

アスボルス (8405 Asbolus) は、太陽系の小惑星のひとつ。木星と海王星の間を巡る楕円軌道にある。 1995年、アリゾナ大学のスペースウォッチ計画に参加していたジェイムズ・スコッティらによって発見され、ギリシア神話の黒い翼を持つケンタウロス、アスボロスにちなんで名づけられた。 1998年、ハッブル宇宙望遠鏡の分光観測により、形成されて1000万年以内の比較的新しいクレーターの存在が発見された。

見る ケンタウルス族 (小惑星)とアスボルス (小惑星)

アストロノミー・アンド・アストロフィジックス

アストロノミー・アンド・アストロフィジックス は、理論・観測・機器に基づく天文学および天体物理学を扱う査読付き学術雑誌である。天文学の世界において最も権威のある雑誌の一つとなっている。この雑誌はフランスのEDPサイエンスが刊行しており、年間で16号を発行している。編集長はティエリ・フォルヴェイユ(グルノーブル宇宙科学天文台)。過去にはクロード・ベルトー、ジャムス・ルクー、ミシェル・グルーイング、カトリーヌ・セザルスキー、ジョージ・コントポウロスが編集長を務めた。

見る ケンタウルス族 (小惑星)とアストロノミー・アンド・アストロフィジックス

アストロノミカルジャーナル

『アストロノミカルジャーナル』(The Astronomical Journal (AJ)) は、天文学に関する内容を扱うアメリカ合衆国の学術雑誌である。英国物理学会出版局がアメリカ天文学会の代理で出版を行っている。天文学の分野における主要な学術雑誌の一つである。

見る ケンタウルス族 (小惑星)とアストロノミカルジャーナル

アストロフィジカルジャーナル

『アストロフィジカルジャーナル』 (The Astrophysical Journal, ApJ) とは、天文学と天体物理学を扱う査読制度付き学術雑誌である。1895年にアメリカ合衆国の天文学者ジョージ・E・ヘールとジェームズ・エドワード・キーラーによって創刊された。500ページの厚さの号を一か月に3冊ほど発行していたが、2015年からは紙媒体を廃止して電子雑誌のみの発行となった。 1953年以降は、アストロフィジカルジャーナル本体の補足として長い論文を掲載する『アストロフィジカルジャーナル・サプリメントシリーズ』(The Astrophysical Journal Supplement Series, ApJS)が出版されている。これは2ヶ月に1巻のペースで刊行され、それぞれの巻は280ページの号2つから成り立っている。この他に、研究者の間で迅速な意見交換を行うために、『アストロフィジカルジャーナル・レターズ』(The Astrophysical Journal Letters, ApJL)が発行されている。

見る ケンタウルス族 (小惑星)とアストロフィジカルジャーナル

イダルゴ (小惑星)

イダルゴ (944 Hidalgo) は、土星族彗星に似た軌道を持つ小惑星。1920年10月31日にハンブルク近郊のベルゲドルフ天文台で発見された。ドイツの天文学者たちが1923年9月10日の皆既日食を観測するためにメキシコを訪れ、メキシコ大統領・アルバロ・オブレゴンに謁見した際に、オブレゴンの許可を得た上で、メキシコ独立革命の英雄ミゲル・イダルゴを称えて名付けられた。なお日本ではヒダルゴと表記されることも多い。 イダルゴは離心率が0.66と大きく、かつては彗星だったのではないかと考える天文学者たちもいる。近日点は小惑星帯の内縁部に、遠日点はほぼ土星軌道に相当する距離にある。厳密に言えば、土星の公転軌道をかすめているが、横断しているわけではない。軌道傾斜角が43度弱もあるのは、かつて木星のすぐ近くを通過したためと考えられている。

見る ケンタウルス族 (小惑星)とイダルゴ (小惑星)

エッジワース・カイパーベルト

エッジワース・カイパーベルト (Edgeworth-Kuiper belt)、または単にカイパーベルト (Kuiper belt) は、太陽系の海王星軌道 (太陽から約30 au) より外側からおよそ 50 au までの黄道面付近にある、天体が密集した穴の空いた円盤状の領域であり、星周円盤の一種である。小惑星帯 (メインベルト) と似ているが、範囲は20倍、質量は20から200倍と小惑星帯よりもはるかに大規模である。小惑星帯と同様、カイパーベルトは主に太陽系小天体か、太陽系が形成される際の残余物からなる。多くの小惑星が岩石と金属を主成分とする一方で、カイパーベルトの天体はその組成の大部分をメタンやアンモニア、水などの揮発性物質の凝縮物 (これらを「氷」と総称する) が占めている。カイパーベルトには、天文学者が一般的に準惑星と認めているほとんどの天体のうち冥王星とハウメア、マケマケが存在する。太陽系内にある衛星のいくつか、例えば海王星の衛星トリトンや土星の衛星フェーベは、カイパーベルトが起源である可能性がある。

見る ケンタウルス族 (小惑星)とエッジワース・カイパーベルト

エケクルス (小惑星)

エケクルスまたはエチェクラス (60558 Echeclus, 174P/Echeclus) は、周期彗星と小惑星の両方に登録された彗星・小惑星遷移天体。木星と天王星の間の軌道を周っている。 2000年3月3日にスペースウォッチプログラムで撮影された写真によって発見され、その後1979年と1985年にも観測されていたことが判明した。2004年までに軌道が確定して小惑星番号を付与され、ギリシア神話におけるケンタウロス族とラピテース族の戦いで、ラピテースのアムピュクスに殺されたケンタウロスのエケクルスから名付けられた。 2005年の12月末から2006年初頭にかけて、太陽から13.1天文単位ほどの位置にいたエケクルスは急激に明るくなり、彗星特有のコマも観測された。これは一時的なアウトバーストによるものと考えられ、小惑星とされていたエケクルスがまだ彗星として活動できる状態にあることが判明した。このアウトバーストの原因を、未発見の衛星によるものとする意見がある。

見る ケンタウルス族 (小惑星)とエケクルス (小惑星)

オテルマ彗星

オテルマ彗星(39P/Oterma)は、太陽系の周期彗星である。小惑星のケンタウルス族のように木星よりも近日点距離が大きく、海王星よりも軌道長半径が小さい軌道を持つ。フィンランドの天文学者リイシ・オテルマが1943年4月8日に発見した。 オテルマ彗星は、1936年から1938年まで、木星によって一時的に衛星として捕獲されていた。この現象は木星と2:3で共鳴する準ヒルダ群彗星(QHC)に多い。しかし、この彗星が木星近傍を通過したのはごく短い時間であったため、完全な惑星の衛星にはならなかった。 1943年に発見された時から、発見時は近日点距離3.4 auでコマも視認できたが、1963年に木星に0.095 auまで接近したときに摂動を受けてからは近日点距離は5.4 auとなった。

見る ケンタウルス族 (小惑星)とオテルマ彗星

カリクロー (小惑星)

カリクローまたはカリクロ (10199 Chariklo) は、土星と天王星の間の軌道で太陽を周回する小惑星。知られているケンタウルス族の天体の中で一番大きい。 1997年2月15日にスペースウォッチの James V. Scotti によって発見された。カリクローという名は、ケイローンの妻カリクローから付けられた。 2001年に行われた光度測定では、自転周期をはっきりと求めることが出来なかった。赤外線観測では、カリクローの表面は氷におおわれていると推定されていたが、実際は氷は環となってカリクローの周囲を回っていることが確認された。小惑星として初めて環があることが確認された天体である。

見る ケンタウルス族 (小惑星)とカリクロー (小惑星)

カンラン石

カンラン岩ゼノリス カンラン石 (かんらんせき、橄欖石、、オリビン)は、鉱物(ケイ酸塩鉱物)のグループ名。 マグネシウムや鉄のネソケイ酸塩鉱物である。(苦土橄欖石)と (鉄橄欖石)との間の連続固溶体をなす。 多くのカンラン石は、地球の大部分を占め、地上に火成岩として出てきたカンラン岩(peridotite)もマントル由来である。結晶化したものは宝石のペリドットである。

見る ケンタウルス族 (小惑星)とカンラン石

カーボンブラック

カーボンブラックの外観 カーボンブラック(carbon black)は、工業的に品質制御して製造される直径3-500 nm程度の炭素の微粒子。化学的には単体の炭素として扱われるが、表面には様々な官能基が残存した複雑な組成を持ち、いわゆる無定形炭素と呼ばれるものに含まれる。

見る ケンタウルス族 (小惑星)とカーボンブラック

カッシーニ (探査機)

カッシーニ (Cassini-Huygens) は、アメリカ航空宇宙局(NASA)と欧州宇宙機関(ESA)によって開発され、1997年に打上げられた土星探査機である。 金星→金星→地球→木星の順に合計4回のスイングバイを行なって土星軌道に到着した。惑星探査機ホイヘンス・プローブ (2.7 m、320 kg) を搭載しており、同機はタイタンでカッシーニより切り離されてタイタンに着陸し、大気の組成・風速・気温・気圧等を直接観測した。 カッシーニとホイヘンスよりなる土星探査はカッシーニ・ホイヘンス・ミッションと呼ばれ、欧米18カ国の科学者約260人が参画している。 カッシーニの名は、天文学者ジョヴァンニ・カッシーニに、ホイヘンスの名は同じく天文学者クリスティアーン・ホイヘンスに由来する。

見る ケンタウルス族 (小惑星)とカッシーニ (探査機)

カタリナ・スカイサーベイ

カタリナ・スカイサーベイ (Catalina Sky Survey) は、アリゾナ大学の月惑星研究所 (LPL) が組織的に行っている全天サーベイであり、LINEARやNEATと同様に地球近傍天体 (NEO) の捜索を主目的としている。天文台コードは703。 口径69cm、f1.9のシュミット望遠鏡とCCDイメージセンサを用いて、かなり低空まで捜索しているのが特徴。 オーストラリアのサイディング・スプリングサーベイやレモン山サーベイと提携して捜索範囲をほぼ全天に拡げたこともあり、2006年に発見された彗星の大部分をこの3サーベイが占めるに至っている。 カタリナ・スカイサーベイで発見された天体は以下のようなものがある。彗星はサーベイの名称が付いているものと、個人名が付いているものが混在している。

見る ケンタウルス族 (小惑星)とカタリナ・スカイサーベイ

キルラルス (小惑星)

キルラルス (52975 Cyllarus) は、1998年2月27日にニコル・ダンツルがアリゾナ州のキットピーク天文台で発見した小惑星である。名前は、ギリシア神話に登場するケンタウロスのキュラロスに由来する。 2009年11月、マイケル・ブラウンのチームは、W・M・ケック天文台の望遠鏡を用いて、キルラルスのスペクトルを取得し、これを「カイパーベルト天体で最も暗いスペクトルの記録」とした。 キルラルスは、1989年9月に近点の位置に来た。

見る ケンタウルス族 (小惑星)とキルラルス (小惑星)

キロン (小惑星)

キロン またはカイロン (2060 Chiron, 95P/Chiron) は、彗星・小惑星遷移天体のひとつ。土星と天王星の間を巡る軌道にある。1977年、パロマー天文台でチャールズ・トーマス・コワルによって発見され、ギリシア神話に登場するケンタウロスの一人、ケイローンにちなんで命名された。 キロンは小惑星として発見されたが、後に彗星かも知れないということで論争になった。1988年、彗星に特徴的な明るさの急激な変化が観測され、また1989年には彗星に見られるようなコマが観測された。 キロンは公式に、周期彗星と小惑星の両方のリストに登録されている。他に周期彗星と小惑星の両方に登録されている天体には (107P/4015) ウィルソン・ハリントン、(133P/7968) エルスト・ピサロ、(174P/60558) エケクルス、(176P/118401) LINEARがある。

見る ケンタウルス族 (小惑星)とキロン (小惑星)

ギリシア神話

ギリシア神話(ギリシアしんわ、ελληνική μυθολογία)は、古代ギリシアより語り伝えられる伝承文化で、多くの神々が登場し、人間のように愛憎劇を繰り広げる物語である。ギリシャ神話とも言う。 古代ギリシア市民の教養であり、さらに古代地中海世界の共通知識でもあったが、現代では、世界的に広く知られており、ギリシャの小学校では、ギリシャ人にとって欠かせない教養として、歴史教科の1つになっている。 ギリシア神話は、ローマ神話の体系化と発展を促進した。プラトーン、古代ギリシアの哲学や思想、ヘレニズム時代の宗教や世界観、キリスト教神学の成立など、多方面に影響を与え、西欧の精神的な脊柱の一つとなった。

見る ケンタウルス族 (小惑星)とギリシア神話

クラントル (小惑星)

クラントル (83982 Crantor) は、太陽系の小惑星のひとつ。土星と海王星の間を巡る楕円軌道にある。 2002年、アメリカ航空宇宙局 (NASA) の地球近傍小惑星追跡プロジェクト (NEAT) によって発見された。ギリシア神話のラピテス族の王ペイリトオスの結婚式に招待され、ラピテス族とケンタウロスの争いで戦った勇士クラントルに因んで名付けられた。 2006年には、クラントルが天王星のトロヤ群に属する事が示唆されたが、実際にはクラントルは土星の重力の影響を受けて軌道が不安定であり、実際には属していないと考えられている。 2010年、冥王星探査機ニュー・ホライズンズが遠方から探査を行った。

見る ケンタウルス族 (小惑星)とクラントル (小惑星)

ケロゲン

ケロゲン(Kerogen、ケロジェン)とは、堆積岩中の有機物の一部を構成する有機化合物の混合物である。構成化合物の分子量が高い(1000Daにも達する)ため、通常の有機溶媒には不溶である。可溶画分は、ビチューメンとして知られている。地殻の中で適切な温度(液体では約60-160℃、気体では約150-200℃、どちらも岩石がどれだけ早く加熱されるかに依存する)まで加熱されると、原油または天然ガスを放出するケロジェンもある。このようなケロジェンが頁岩等に高濃度で含まれると、根源岩となる。炭化水素を放出するほど温められなかったケロジェンを豊富に含む頁岩は、オイルシェールとなる。 「ケロジェン」という名前は、ギリシア語で「ワックス」を意味する κηρόςと、「生産する」という意味の-genからOxford English Dictionary 3rd Ed.

見る ケンタウルス族 (小惑星)とケロゲン

ケンタウロス

ケンタウロス ケンタウロス(Κένταυρος、Centaurus)ケンタウルやセンタウル、セントールと表記されることもあり、英語ではセントー/セントーア (Centaur)、フランス語ではサントール (Centaure)、ドイツ語ではケンタオア/ツェンタオア (Kentaur/Zentaur) となる。とは、ギリシア神話に登場する半人半獣の種族の名前である。馬の首から上が人間の上半身に置き換わったような姿をしている。

見る ケンタウルス族 (小惑星)とケンタウロス

コマ (彗星)

池谷・張彗星の明るいコマ(写真右下の明るい部分、2002年3月撮影) コマ()とは、彗星核の周囲を取り巻くエンベロープ(星雲状のガスやダスト)につけられた名称である。ラテン語に由来し『髪の毛』を意味する。彗星が長楕円軌道の近日点近くを通過する頃、太陽エネルギーにより彗星本体が温められてその一部が昇華したものである。 コマはおもに氷とダスト(塵)からなる。ダストのなかの大きな粒子は彗星の軌道上にとり残されて散らばり、小さな粒子は太陽の放射圧によって吹き飛ばされて彗星の尾をつくる。 このため彗星を望遠鏡で観察すると『ぼんやり』としており、恒星と区別がつく。NASAのスターダスト計画は彗星のコマのサンプル採集が目的である。

見る ケンタウルス族 (小惑星)とコマ (彗星)

シュワスマン・ワハマン第1彗星

シュワスマン・ワハマン第1彗星(‐すいせい、シュヴァスマン・ヴァハマン第1彗星。29P/Schwassmann-Wachmann、Schwassmann-Wachmann 1、略称:SW1)は1927年11月15日にアルノルト・シュヴァスマンとアルノ・ヴァハマンがドイツのハンブルク天文台で発見した彗星である。発見されたときは13等でアウトバースト(急激な増光)の最中であった。1931年には発見より前の1902年3月4日に撮影された画像に12等で写ったシュワスマン・ワハマン第1彗星が発見された。核は直径60.4 ± 7.4 kmと推定されている。

見る ケンタウルス族 (小惑星)とシュワスマン・ワハマン第1彗星

ジェット推進研究所

ジェット推進研究所の外観 ジェット推進研究所のコントロール・ルーム ジェット推進研究所(ジェットすいしんけんきゅうじょ、Jet Propulsion Laboratory: JPL)は、NASAの無人探査機等の研究開発及び運用に携わる研究所。アメリカ合衆国カリフォルニア州パサデナにある。JPLの前身となったカリフォルニア工科大学のグッゲンハイム航空研究所 (GALCIT) のロケット研究プロジェクトは1936年に立ち上げられ、1943年11月にGALCITの責任者であったセオドア・フォン・カルマンによって初めてJPLと名付けられた。

見る ケンタウルス族 (小惑星)とジェット推進研究所

スペースウォッチ

スペースウォッチ (Spacewatch) とは、小惑星の研究を専門に行っているプロジェクトのことであり、アリゾナ州ツーソンにあるキットピーク国立天文台にて研究を行っている。 アリゾナ大学教授のロバート・マクミランが代表を務めている。1980年にトム・ゲーレルスとマクミランにより設立された。1.8m望遠鏡や0.9m望遠鏡などを使用している。また、地球近傍小惑星の探査のため、4mや2.3mBok望遠鏡を使用している。 1984年以来は0.9m望遠鏡がスペースウォッチで使われていたが2000年以来、1.8m望遠鏡が導入された。0.9m望遠鏡は現在も改良を重ね、電子の検知等に使われている。

見る ケンタウルス族 (小惑星)とスペースウォッチ

スペクトル

水素の輝線スペクトル(バルマー系列) スペクトル(、)とは、複雑な情報や信号をその成分に分解し、成分ごとの大小に従って配列したもののことである。2次元以上で図示されることが多く、その図自体のことをスペクトルと呼ぶこともある。 様々な領域で用いられる用語で、様々な意味を持つ。現代的な意味のスペクトルは、分光スペクトルか、それから派生した意味のものが多い。

見る ケンタウルス族 (小惑星)とスペクトル

セロ・トロロ汎米天文台

セロ・トロロ・汎米天文台(Cerro Tololo Inter-American Observatory、CTIO, IAU code 807)とは各種の天体望遠鏡・天体観測器具が設置された施設で、南緯30.169度、西経70.804度、チリのラ・セレナからおおよそ80 km東、標高2200mに位置する。この施設はアリゾナ州のキットピーク天文台やハワイとチリにある口径8m望遠鏡を擁するジェミニ天文台と同じく、NSF国立光赤外線天文学研究所(NOIRLab)に所属する。設置されている望遠鏡は口径4mの ビクター M.

見る ケンタウルス族 (小惑星)とセロ・トロロ汎米天文台

ソリン

ソリン(クロアチア語:、イタリア語:Salona)はクロアチア・ダルマチア地方にある都市。スプリトの北東8kmに位置し、アドリア海とヤドロ川に面している。ソリンは古代ローマの属州ダルマティアの首都サロナとして開けていた他、皇帝ディオクレティアヌスゆかりの地でもある。7世紀、スラヴ人とアヴァール人の侵攻によって町は破壊され、難民たちはディオクレティアヌス宮の周りや中に移動し、スパラトゥム(スプリト)は守りを固めた町となった。中世初期、クロアチア人の領域となりクロアチア国の首都の一つとして重要な役割を果たした。20世紀のスプリトでの急速な工業化はソリンを、ほんの郊外としかしなかった。今日、ソリンは独立した自治体であるがスプリトのコナベーションとして他の町とも良くつながっている。工業や観光業は多くの遺跡とヤドロ川沿いの多くの都市公園などソリンの特徴的なイメージをもとに開発が行われている。

見る ケンタウルス族 (小惑星)とソリン

サイエンティフィック・アメリカン

『サイエンティフィック・アメリカン』(Scientific American)は、アメリカ合衆国の通俗科学の科学雑誌。1845年8月28日創刊で、一般向け科学雑誌としては世界最古、また現在定期刊行されているアメリカの雑誌としても最古である。学術雑誌のような査読は行っていないが、アルベルト・アインシュタインなど主として第一線の研究者自らが執筆しており、内容は高く評価されている。初期は週刊の新聞風刊行物として刊行され、1921年に現行の月刊誌となった。

見る ケンタウルス族 (小惑星)とサイエンティフィック・アメリカン

冥王星族

冥王星族(めいおうせいぞく、Plutino)またはプルーティノ族(プルーティノぞく)とは、冥王星と似たような軌道を持つ天体である。この族に属する天体は海王星と3:2の共鳴関係にあり、公転周期が海王星の約2分の3倍(243 - 253年)となる。冥王星族はエッジワース・カイパーベルトの内周部分を構成し、知られているカイパーベルト天体の約5分の1を占め、確実に92個の天体が存在し、他に104個の天体が存在する可能性がある。 冥王星とカロンを除くと、最初の冥王星族 (1993 RO) は1993年7月16日に発見された。 冥王星族に冥王星自身を含むことは(冥王星も軌道の性質が同じ為)便利だが、英語表記では plutino に「小さな冥王星」の意味があるために、含むべきではないという主張もある。

見る ケンタウルス族 (小惑星)と冥王星族

光度曲線

光度曲線の一例。食連星(おおぐま座W型変光星)の一つ、きりん座V389星の光度曲線。 光度曲線或いはライトカーブ(light curve)は、天体の明るさを時間の関数として表した図のことである。一般に光度曲線は、縦軸を天体の明るさ(等級など)、横軸を時間としたグラフになる。 光度曲線には、天体の種類によって様々な特徴がみられ、食連星、ケフェイド変光星といった周期性のある変光星や、太陽系外惑星の通過などでできる周期的な曲線もあれば、新星、激変星、超新星、重力マイクロレンズなどによる非周期的な曲線もある。周期性のある光度曲線では、横軸に時刻ではなく変光周期における位相、即ち、光度曲線上のある時点と観測時点との相対的な時間間隔、をとる場合もある。

見る ケンタウルス族 (小惑星)と光度曲線

国際天文学連合

国際天文学連合(こくさいてんもんがくれんごう、英:International Astronomical Union:IAU)は、世界の天文学者で構成されている国際組織。国際学術会議 (ISC) の下部組織となっている。

見る ケンタウルス族 (小惑星)と国際天文学連合

王立天文学会月報

『王立天文学会月報』(Monthly Notices of the Royal Astronomical Society (MNRAS)) は、天文学と天体物理学の研究を取り扱う査読付きの学術雑誌である。1827年に創刊され、関連する分野の斬新な研究結果を報告する記事とレターを発行している。その名称に反して、この雑誌はもはや月刊ではなく、王立天文学会からの案内の掲載もしていない。日本語では『王立天文学会月報』のほか、『英国王立天文学会月報』などと表記される。

見る ケンタウルス族 (小惑星)と王立天文学会月報

環 (天体)

環(わ、planetary ring)とは、天体を周回する塵や小衛星などの固体物質で構成されている、巨大惑星の周囲の衛星系の一般的な構成要素である。 太陽系で最も有名な惑星の環は土星の周囲に存在する環であるが、他の3つの巨大惑星(木星、天王星、海王星)にも環が存在する。最近の証拠は、小惑星、衛星、褐色矮星、さらには惑星間空間を含む、他の種類の天体の周囲にも環が存在する可能性があることを示唆している。

見る ケンタウルス族 (小惑星)と環 (天体)

無定形炭素

無定形炭素(むていけいたんそ)は、結晶構造を持たず、反応性に富む炭素である。無定形炭素物質は、末端を水素とのダングリングボンドとすることで安定化し、水素化無定形炭素と呼ばれる。全てのアモルファス固体と同様に、短距離での秩序は観察される。通常の無定形炭素はaC、水素化無定形炭素はaC:HまたはHAC、ダイヤモンドライクカーボン(DLC)はta-Cという記号で表わされる。アモルファス炭素とも言う。

見る ケンタウルス族 (小惑星)と無定形炭素

軌道傾斜角

基準となる面(Plane of reference)と惑星の軌道面(Orbit)とが成している角度''i''が軌道傾斜角である 軌道傾斜角(きどうけいしゃかく、)とは、ある天体の周りを軌道運動する天体について、その軌道面と基準面とのなす角度を指す。通常は記号 iで表され、軌道の特徴を表す軌道要素の一つに含まれる事が多い。太陽系の惑星や彗星・小惑星などの軌道傾斜角の基準面は黄道面で、衛星の場合では基準面を主惑星の赤道面とする場合と黄道面を基準とする場合がある。 人工衛星の場合には主星である地球の赤道面を基準とするのが普通である(人工衛星の軌道要素を参照)。i。

見る ケンタウルス族 (小惑星)と軌道傾斜角

軌道共鳴

軌道共鳴(きどうきょうめい、orbital resonance)とは、天体力学において、ある天体の周りを公転する2つの天体が互いに重力を及ぼし合う結果、両者の軌道が変化すること。公転周期と同程度の短い時間スケールで影響する平均運動共鳴と、10 - 10 年の長い時間スケールで影響する永年共鳴がある。

見る ケンタウルス族 (小惑星)と軌道共鳴

軌道要素

軌道要素(きどうようそ、orbital element)とは、惑星や彗星、あるいは人工衛星のようにある天体の周囲を公転する天体の運動する軌道を指定するために使用されるパラメータである。 ある天体が重力によって公転する場合、その軌道は重力源となる天体を1つの焦点とする二次曲線を描く。二次曲線の形状を指定するためには、2つのパラメータが必要である。 また、さらにその軌道が存在する平面を指定するために2つのパラメータが必要である。その平面上での軌道がどちらの方向を向いているのかをさらに指定するために1つのパラメータが必要である。 それから、天体がある時刻に軌道上のどの位置に存在するのかを指定するために、少なくとも1組の時刻と軌道上の位置のデータが必要である。

見る ケンタウルス族 (小惑星)と軌道要素

軌道長半径

軌道長半径(きどうちょうはんけい、semi-major axis)とは、幾何学において楕円や双曲線のパラメータを表す数である。

見る ケンタウルス族 (小惑星)と軌道長半径

近点・遠点

近地点と遠地点の位置関係 近点・遠点(きんてん・えんてん) とは、軌道運動する天体が、中心天体の重力中心に最も近づく位置「近点」と最も遠ざかる位置「遠点」のことである。両者を総称して軌道極点またはアプシス と言う。 特に、中心天体が太陽のときは近日点・遠日点(きんじつてん・えんじつてん)、主星が地球のときは近地点・遠地点(きんちてん・えんちてん)、連星系では近星点・遠星点(きんせいてん・えんせいてん)と言う。地球を周回する人工衛星については英単語のままペリジー・アポジーとも言う。主星が惑星の場合、例えば木星の衛星や木星を周回する探査機の軌道の木星に対する近点・遠点は近木点・遠木点(きんもくてん・えんもくてん)、土星ならば近土点・遠土点(きんどてん・えんどてん)と表現することもある。 中心天体の周りを周回する天体は楕円軌道を取るが、中心天体は楕円の中心ではなく、楕円の長軸上にふたつ存在する焦点のいずれかに位置する。このため周回する天体は中心天体に対して、最も接近する位置と最も遠ざかる位置を持つことになる。遠点・近点および中心天体の重力中心は一直線をなし、この直線は楕円の長軸に一致する。 中心天体の重力中心から近点までの距離を近点距離、遠点までの距離を遠点距離といい、それぞれ軌道要素の1つである。軌道長半径、離心率、近点距離、遠点距離の4つの軌道要素のうち2つを指定すれば、軌道の2次元的な形状が決まる。通常、軌道長半径と離心率が使われるが、放物線軌道・双曲線軌道については通常の意味での軌道長半径を定義できないので、近点距離と離心率が使われる。人工衛星については近地点高度・遠地点高度という言葉もあるが、これらは地球の海面(ジオイド)からの距離である。一方、宇宙船や探査機が他の天体の周りを公転する際には、それぞれの天体の形や質量分布に基づいた参照面を基準にして、高度が定義されることが多い。 他の天体による摂動、一般相対論的効果により、近点は少しずつ移動することがある。これを近点移動という。

見る ケンタウルス族 (小惑星)と近点・遠点

色指数 (天文)

天文学における色指数(いろしすう、)とは天体の色を表すための指標である。特に恒星の場合は色指数はその星の表面温度の目安ともなる。

見る ケンタウルス族 (小惑星)と色指数 (天文)

母天体

母天体(ぼてんたい)は、流星群を生む流星物質を放出している天体である。母天体は、周期彗星か、最近まで彗星だった小惑星である。母天体が彗星の場合、母彗星とも言う。 彗星が太陽に接近すると、水などの揮発成分にともない、大量のダストが放出される。ダストが放出されるのは太陽に近づいたときだけだが、ダストは彗星とわずかに相対速度を持ち、軌道全体に広がり、ドーナツ状に分布する。これがダストトレイルである。地球がダストトレイルを通過したとき、流星群が見える。 母天体が長く現在の軌道を回っていると、ダストはダストトレイル全体に広がり、毎年安定した流星群が見られる。逆に、現在の軌道をあまり回っていないと、ダストは彗星の前後にしか存在せず、彗星の通過とほぼ同時に地球がダストトレイルを通過しないと、活発な流星群が見られない。

見る ケンタウルス族 (小惑星)と母天体

氷(冰、こおり)とは、固体の状態にある水のこと。 なお、天文学では宇宙空間に存在する一酸化炭素や二酸化炭素、メタンなど水以外の低分子物質の固体をも氷(誤解を避けるためには「○○の氷」)と呼ぶこともある。また惑星科学では、天王星や海王星の内部に存在する高温高密度の水や、アンモニアの液体のことを氷と呼ぶことがある。さらに日常語でも、固体の二酸化炭素をドライアイスと呼ぶ。 この記事では、水の固体を扱う。

見る ケンタウルス族 (小惑星)と氷

海王星

海王星(かいおうせい、 )は、太陽系の第8惑星で、太陽系の惑星の中では一番外側を公転している。直径は4番目、質量は3番目に大きく、地球の17倍の質量を持ち、太陽系のガス惑星としては最も密度が高い。海王星は組成が類似し直径がやや大きい天王星の質量(地球の15倍)よりもわずかに大きい。164.8年かけて公転しており、太陽からは平均30.1 au(約45億 km)離れている。名称は、ローマ神話における海神ネプトゥーヌスに因んで命名され、惑星記号「♆」はネプトゥーヌスが持つ三叉槍を様式化したものである。 肉眼で観望することは出来ず、太陽系において唯一、経験的観測でなく数学的予測によって発見された惑星である。

見る ケンタウルス族 (小惑星)と海王星

日本天文学会

公益社団法人日本天文学会(にほんてんもんがっかい)は、日本の天文学研究者を中心とする学会である。天文学の進歩及び普及を目的とする。事務局は東京都三鷹市の国立天文台三鷹キャンパス内にある。

見る ケンタウルス族 (小惑星)と日本天文学会

日本語

日本語(にほんご、にっぽんご)は、日本国内や、かつての日本領だった国、そして国外移民や移住者を含む日本人同士の間で使用されている言語。日本は法令によって公用語を規定していないが、法令その他の公用文は全て日本語で記述され、各種法令において日本語を用いることが規定され、学校教育においては「国語」の教科として学習を行うなど、事実上日本国内において唯一の公用語となっている。 使用人口について正確な統計はないが、日本国内の人口、及び日本国外に住む日本人や日系人、日本がかつて統治した地域の一部住民など、約1億3,000万人以上と考えられている。統計によって前後する場合もあるが、この数は世界の母語話者数で上位10位以内に入る人数である。

見る ケンタウルス族 (小惑星)と日本語

散乱円盤天体

太陽系外縁天体の軌道要素と大きさをプロットしたもの。赤が散乱円盤天体。 散乱円盤天体(さんらんえんばんてんたい、scattered disk object、SDO)は、太陽系の遠方領域にまばらな円盤状に分布する氷主体の太陽系小天体の一種であり、太陽系外縁天体の一角をなす。これらの天体が構成する星周円盤は散乱円盤 (scattered disk) と呼ばれる。散乱円盤天体の軌道離心率は最大で 0.8 程度、軌道傾斜角は最大で 40° であり、近日点は 30 au (4.5 km) よりも遠い。散乱円盤天体が持つ極端な軌道は巨大惑星による重力散乱の結果であると考えられ、これらの天体は海王星からの摂動の影響にさらされ続けている。

見る ケンタウルス族 (小惑星)と散乱円盤天体

(434620) 2005 VD

(434620) 2005 VDは、ダモクレス族(ケンタウルス族とされる場合もある)の小惑星である。レモン山天文台で行われているレモン山サーベイによる観測で2005年に発見された。

見る ケンタウルス族 (小惑星)と(434620) 2005 VD

(523731) 2014 OK394

または は、近日点が木星より外側にあり、軌道長半径は海王星より小さいと推定されている、見失われたケンタウルス族である。この天体は知られているケンタウルス族のメンバーの中で最も大きい。

見る ケンタウルス族 (小惑星)と(523731) 2014 OK394

1977年

この項目では、国際的な視点に基づいた1977年について記載する。

見る ケンタウルス族 (小惑星)と1977年

1992年

この項目では、国際的な視点に基づいた1992年について記載する。

見る ケンタウルス族 (小惑星)と1992年

1993年

この項目では、国際的な視点に基づいた1993年について記載する。

見る ケンタウルス族 (小惑星)と1993年

1995年

この項目では、国際的な視点に基づいた1995年について記載する。

見る ケンタウルス族 (小惑星)と1995年

1997年

この項目では、国際的な視点に基づいた1997年について記載する。

見る ケンタウルス族 (小惑星)と1997年

1998年

本項においては国際的な視点に基づいた1998年について記載する。

見る ケンタウルス族 (小惑星)と1998年

1999年

西暦1000年代、1900年代、1990年代最後の年である。この項目では、国際的な視点に基づいた1999年について記載する。

見る ケンタウルス族 (小惑星)と1999年

2000年

400年ぶりの世紀末閏年(20世紀最後の年)である100で割り切れるが、400でも割り切れる年であるため、閏年のままとなる(グレゴリオ暦の規定による)。。西暦2000年代最初の年でもありミレニアムとも呼ばれ、Y2Kと表記されることもある。 この項目では、国際的な視点に基づいた2000年について記載する。

見る ケンタウルス族 (小惑星)と2000年

2002年

この項目では、国際的な視点に基づいた2002年について記載する。

見る ケンタウルス族 (小惑星)と2002年

冥王星族光度曲線国際天文学連合王立天文学会月報環 (天体)無定形炭素軌道傾斜角軌道共鳴軌道要素軌道長半径近点・遠点色指数 (天文)母天体海王星日本天文学会日本語散乱円盤天体(434620) 2005 VD(523731) 2014 OK3941977年1992年1993年1995年1997年1998年1999年2000年2002年