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バーナード彗星

索引 バーナード彗星

バーナード彗星(Barnard)は、太陽系の長周期彗星である。 バーナード彗星は、P/2006 M3とも表記され、1889年6月24日にエドワード・エマーソン・バーナードによって発見され、その116年後に再発見された。バーナードが2つ目に発見した彗星のため、バーナード第2彗星とも呼ばれていた。2006年7月19日、バーナード彗星は地球から0.36天文単位の距離にまで接近した。2006年の7月下旬から9月にかけて、ヘルクレス座とりゅう座の方角に8等級以上の明るさで見ることができた。近日点は、2006年8月28日だった。 バーナードが発見した他の2つの周期彗星のうち、1つ目のバーナード第1彗星は、1884年11月20日に観測されて以来、失われており、崩壊したと考えられている。2つ目のバーナード・ボアッティーニ彗星(旧称:バーナード第3彗星)は、写真によって発見された最初の彗星として、彗星天文学に新しい時代を開いた。この彗星は、1892年以降、見失われていたが、2008年10月7日に、アンドレア・ボアッティーニによって偶然再発見されたものである。.

11 関係: 太陽系彗星バーナード・ボアッティーニ彗星ヘルクレス座りゅう座アンドレア・ボアッティーニエドワード・エマーソン・バーナード近点・遠点長周期彗星1889年6月24日

太陽系

太陽系(たいようけい、この世に「太陽系」はひとつしかないので、固有名詞的な扱いをされ、その場合、英語では名詞それぞれを大文字にする。、ラテン語:systema solare シュステーマ・ソーラーレ)とは、太陽および、その重力で周囲を直接的、あるいは間接的に公転する天体惑星を公転する衛星は、後者に当てはまるから構成される構造である。主に、現在確認されている8個の惑星歴史上では、1930年に発見された冥王星などの天体が惑星に分類されていた事もあった。惑星の定義も参照。、5個の準惑星、それを公転する衛星、そして多数の太陽系小天体などから成るニュートン (別2009)、1章 太陽系とは、pp.18-19 太陽のまわりには八つの惑星が存在する。間接的に太陽を公転している天体のうち衛星2つは、惑星では最も小さい水星よりも大きい太陽と惑星以外で、水星よりも大きいのは木星の衛星ガニメデと土星の衛星タイタンである。。 太陽系は約46億年前、星間分子雲の重力崩壊によって形成されたとされている。総質量のうち、ほとんどは太陽が占めており、残りの質量も大部分は木星が占めている。内側を公転している小型な水星、金星、地球、火星は、主に岩石から成る地球型惑星(岩石惑星)で、木星と土星は、主に水素とヘリウムから成る木星型惑星(巨大ガス惑星)で、天王星と海王星は、メタンやアンモニア、氷などの揮発性物質といった、水素やヘリウムよりも融点の高い物質から成る天王星型惑星(巨大氷惑星)である。8個の惑星はほぼ同一平面上にあり、この平面を黄道面と呼ぶ。 他にも、太陽系には多数の小天体を含んでいる。火星と木星の間にある小惑星帯は、地球型惑星と同様に岩石や金属などから構成されている小天体が多い。それに対して、海王星の軌道の外側に広がる、主に氷から成る太陽系外縁天体が密集している、エッジワース・カイパーベルトや散乱円盤天体がある。そして、そのさらに外側にはと呼ばれる、新たな小惑星の集団も発見されてきている。これらの小天体のうち、数十個から数千個は自身の重力で、球体の形状をしているものもある。そのような天体は準惑星に分類される事がある。現在、準惑星には小惑星帯のケレスと、太陽系外縁天体の冥王星、ハウメア、マケマケ、エリスが分類されている。これらの2つの分類以外にも、彗星、ケンタウルス族、惑星間塵など、様々な小天体が太陽系内を往来している。惑星のうち6個が、準惑星では4個が自然に形成された衛星を持っており、慣用的に「月」と表現される事がある8つの惑星と5つの準惑星の自然衛星の一覧については太陽系の衛星の一覧を参照。。木星以遠の惑星には、周囲を公転する小天体から成る環を持っている。 太陽から外部に向かって放出されている太陽風は、太陽圏(ヘリオスフィア)と呼ばれる、星間物質中に泡状の構造を形成している。境界であるヘリオポーズでは太陽風による圧力と星間物質による圧力が釣り合っている。長周期彗星の源と考えられているオールトの雲は太陽圏の1,000倍離れた位置にあるとされている。銀河系(天の川銀河)の中心から約26,000光年離れており、オリオン腕に位置している。.

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彗星

アメリカ合衆国アリゾナ州のカタリナ天文台で1974年11月1日に撮影されたコホーテク彗星 クロアチアのパジンで1997年3月29日に撮影されたヘール・ボップ彗星 彗星(すいせい、comet)は、太陽系小天体のうち主に氷や塵などでできており、太陽に近づいて一時的な大気であるコマや、コマの物質が流出した尾(テイル)を生じるものを指す。.

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バーナード・ボアッティーニ彗星

バーナード・ボアッティーニ彗星(206P/Barnard-Boattini)は、写真を用いて発見された最初の彗星である 。アメリカ合衆国の天文学者エドワード・エマーソン・バーナードが1892年10月13日夜に発見した。 この接近の後には見失われ、D/1892 T1という記号が付けられた。スロバキア科学アカデミーのĽuboš Neslušanは、ヴォルフ彗星とこの彗星は共通の親彗星に由来する兄弟彗星である可能性を指摘した。 この彗星は、2008年10月7日にアンドレア・ボアッティーニによってカタリナ・スカイサーベイのレモン山サーベイの際に偶然再発見された。この彗星は1892年以来20周しており、1922年、1934年、2005年には木星から0.3-0.4天文単位の距離を通過したと考えられている。.

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ヘルクレス座

ヘルクレス座(Hercules)は、トレミーの48星座の1つ。ヘルクレス座は、全天で5番目に大きい星座である。あまり明るい星はない。ギリシア神話に登場する勇者ヘーラクレースにちなむが、日本語での正式な星座名は「ヘルクレス座」である。.

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りゅう座

りゅう座(りゅうざ、竜座、Draco)は、北天の星座で、トレミーの48星座の1つ。.

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アンドレア・ボアッティーニ

アンドレア・ボアッティーニ(Andrea Boattini、1969年9月16日-)は、イタリアの天文学者である。多くの小惑星や彗星を発見した。フィレンツェ出身。 小惑星に対する関心が高まってきた後の1996年に、ボアッティーニは、地球近傍天体をテーマにボローニャ大学を卒業した。彼は、特にアテン群と呼ばれる地球近傍天体の分類に興味を持ち、多くの地球近傍天体探索プロジェクトに参加した。彼は、イタリアの国家研究評議会やローマの天文台に長年勤めたが、現在はアリゾナ大学の月惑星研究所に在籍し、カタリナ・スカイサーベイに参加している。その間、彼は、C/2007 W1 (Boattini), C/2008 J1 (Boattini), P/2008 O3 (Boattini), C/2008 S3 (Boattini), P/2008 T1 (Boattini), P/2008 Y1 (Boattini), P/2009 B1 (Boattini), C/2009 P2 (Boattini), P/2009 Q4 (Boattini), C/2009 W2 (Boattini), C/2010 F1 (Boattini), C/2010 G1 (Boattini)等の彗星を発見し、また、レモン山サーベイの研究中に、偶然206P/バーナード・ボアッティーニ彗星を再発見した。また、170個の小惑星を発見した。 小惑星(8925)ボアッティーニは、彼の名前に因んで名付けられた。.

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エドワード・エマーソン・バーナード

ドワード・エマーソン・バーナード エドワード・エマーソン・バーナード(Edward Emerson Barnard, 1857年12月16日 - 1923年2月6日)は、アメリカ合衆国の天文学者。E.

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近点・遠点

近地点と遠地点の位置関係 近点・遠点(きんてん・えんてん、periapsis and apoapsis) とは、軌道運動する天体が、中心天体の重力中心に最も近づく位置と、最も遠ざかる位置のことである。両者を総称して軌道極点またはアプシス(apsis) と言う。 特に、中心天体が太陽のときは近日点・遠日点(きんじつてん・えんじつてん、perihelion and aphelion )、主星が地球のときは近地点・遠地点(きんちてん・えんちてん、perigee and apogee )、連星系では近星点・遠星点(きんせいてん・えんせいてん、periastron and apastron)と言う。地球を周回する人工衛星については英単語のままペリジー・アポジーとも言う。主星が惑星の場合、例えば木星の衛星や木星を周回する探査機(ジュノーなど)の軌道の木星に対する近点・遠点は近木点・遠木点(きんもくてん・えんもくてん、perijove and apojove)、土星ならば近土点・遠土点(きんどてん・えんどてん、perichron and apochron)と表現することもある。 中心天体の周りを周回する天体は楕円軌道を取るが、中心天体は楕円の中心ではなく、楕円の長軸上にふたつ存在する焦点のいずれかに位置する。このため周回する天体は中心天体に対して、最も接近する位置(近点)と最も遠ざかる位置(遠点)を持つことになる。遠点・近点および中心天体の重力中心は一直線をなし、この直線は楕円の長軸に一致する。 中心天体の重力中心から近点までの距離を近点距離(近日点距離、近地点距離)、遠点までの距離を遠点距離(遠日点距離、遠地点距離)といい、それぞれ軌道要素の1つである。軌道長半径、離心率、近点距離、遠点距離の4つの軌道要素のうち2つを指定すれば、軌道の2次元的な形状が決まる。通常、軌道長半径と離心率が使われるが、放物線軌道・双曲線軌道(特に、彗星の軌道)については通常の意味での軌道長半径を定義できないので、近点距離と離心率が使われる。なお、人工衛星については近地点高度・遠地点高度という言葉もあるが、これらは地球の海面(ジオイド)からの距離である。 他の天体による摂動、一般相対論的効果により、近点は(したがって遠点も)少しずつ移動することがある。これを近点移動(近日点移動、近地点移動)という。.

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長周期彗星

長周期彗星(ちょうしゅうきすいせい、long-period comet)は、公転周期が200年以上の周期彗星と非周期彗星の総称である。これに対し、公転周期が200年未満の周期彗星を短周期彗星という。 彗星の軌道は不安定で、その度合いは周期が長いほど強くなる。そこで、周期200年を恣意的な境界に定め、軌道が比較的安定している短周期彗星と、かなり不安定な長周期彗星を分けている。 長周期彗星に非周期彗星を含めず使うこともあるが、専門用語としては、非周期彗星を含むことが多い。本稿でも、非周期彗星を含めた長周期彗星について述べる。 公転周期200年は、軌道長半径34.20 AUにあたる。つまり、長周期彗星は軌道長半径34.20 AU以上の周期彗星(および非周期彗星)であると言ってもいい。なお、公転周期200年、軌道長半径34.20 AUは、海王星(165年、30.11 AU)と冥王星(250年、39.54 AU)の間である。ただし、彗星は軌道離心率が大きいので、遠日点距離は軌道長半径の2倍近くになる。通常、エッジワース・カイパーベルト(30~50 AU)よりも外側である。 彗星の命名規則では、長周期彗星の符号はC/で始まる。たとえば、百武彗星 (C/1996 B2)。それに対し、短周期彗星はP/(または登録番号がついたnnP/)で始まる。ただし、番号登録周期彗星、つまり、2回の回帰が確認された彗星は、長周期彗星であってもnnP/で始まる。2006年現在、それに当てはまるのは池谷・張彗星 (153P)(周期367年)の1つである。 2006年8月現在、約2100個の長周期彗星が発見されている。これは、発見された彗星の80 %以上であり、彗星の大半は長周期彗星であるといえる。(残りは、短周期彗星と、軌道が求まらなかった彗星) 長周期彗星は、オールトの雲からやってくると推測されている。それに対し、短周期彗星は、エッジワース・カイパーベルトからやってくると推測されている。 一般に、短周期彗星は発見前を含めれば何十回・何百回となく回帰しているため、揮発成分はほとんど失われてしまい、大彗星は少ない。明るく輝くのは、ほとんどが長周期彗星である。 Category:彗星 *.

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1889年

記載なし。

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6月24日

6月24日(ろくがつにじゅうよっか、ろくがつにじゅうよんにち)はグレゴリオ暦で年始から175日目(閏年では176日目)にあたり、年末まであと190日ある。誕生花はバラ、バーベナ。.

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バーナード第2彗星

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