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ネロリ

索引 ネロリ

ネロリ(ネロリ油、橙花油。英:Neroli oil)は、ダイダイ(ビターオレンジ)の花から水蒸気蒸留によって得られる精油のことである。 ダイダイの花1キログラムから、約1グラムのネロリが得られる。ネロリは香水、特にオーデコロンに使用される。大部分はイタリア、モロッコ、エジプトで生産されるクリシー・ワイルドウッド 著 『アロマテラピーの精油でつくる自然香水』 高山林太郎 訳、フレグランスジャーナル社、1996年。水蒸気蒸留の副産物としてオレンジフラワー水が得られる。まれにではあるが、他の柑橘類の花の水蒸気蒸留で得られる精油もネロリと称することがあり、特にビターオレンジから得られる精油であることを強調するため、ビターオレンジを意味するフランス語Bigaradeをつけてネロリ・ビガラードと呼ぶ場合もある。 ネロリの主成分は(R)-リナロールで約30-40%を占める。他に(R)-リモネン、(E)-β-オシメン、(S)-(E)-ネロリドール、(R)-酢酸リナリル、(R)-α-テルピネオールなどを含有する。 同じくダイダイの花から溶媒抽出法で抽出した香料もあり、オレンジフラワーアブソリュートと呼ばれネロリと区別される。.

26 関係: ネロリドールネロールネーロラモロッコリナロールリモネンブラッチャーノテルペンテルピネオールダイダイアブソリュート (香料)イタリアエジプトオレンジの花オレンジ花水オレンジ油オーデコロンオシメングラース精油香水酢酸リナリル柑橘類水蒸気蒸留溶媒抽出法17世紀

ネロリドール

ネロリドール()はセスキテルペンの一種。シス型、トランス型の異性体がある。天然にはネロリ、イランイラン、ペルーバルサムなどの精油中に存在する。.

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ネロール

ネロール (nerol) とは、レモングラスやホップから採れる精油などに含まれるモノテルペンの一種。ネロリ油(橙花油、neroli oil)から単離されたことから「ネロール」と呼ばれる。バラのような甘い香りがする無色の液体で、香料として用いられる。 ネロールはゲラニオールのシス異性体にあたる。脱水するとジペンテンを与える。.

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ネーロラ

ネーロラ(Nerola)は、イタリア共和国ラツィオ州ローマ県にある基礎自治体(コムーネ)。人口は約1900人である。.

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モロッコ

モロッコ王国(モロッコおうこく、المملكة المغربية、ベルベル語: ⵜⴰⴳⵍⴷⵉⵜ ⵏ ⵎⵓⵔⴰⴽⵓⵛ)、通称モロッコは、北アフリカ北西部のマグリブに位置する立憲君主制国家。東にアルジェリアと、南に西サハラ(サハラ・アラブ民主共和国)と、北にスペインの飛地(セウタとメリリャ)に接し、西は大西洋に、北は地中海に面している。首都はラバト。 南に接する西サハラはスペインが放棄後、モロッコと現地住民による(亡命)政府であるサハラ・アラブ民主共和国が領有権を主張している。モロッコは西サハラの約7割を実効支配しているが、国際的には認められていない。実効支配下を含めた面積は約599,500km2(うち、西サハラ部分が189,500km2)、人口は33,848,242人(2014年国勢調査)。 地中海世界とアラブ世界の一員であり、地中海連合とアラブ連盟とアラブ・マグリブ連合に加盟している。モロッコはサハラ・アラブ民主共和国を自国の一部であるとの立場から独立国家として承認しておらず、1984年にサハラ・アラブ民主共和国のアフリカ統一機構(2002年にアフリカ連合へ発展)加盟に反対して同機構を脱退、アフリカ大陸唯一のアフリカ連合(AU)非加盟国になっていたが、2017年1月31日に再加入した。.

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リナロール

リナロール (linalool) は分子式 C10H18O で表されるモノテルペンアルコールの一種である。スズラン、ラベンダー、ベルガモット様の芳香をもつため、大量に香料として利用されている。他のモノテルペン香料物質の原料となるほか、ビタミンAやビタミンEの合成中間体でもある。消防法に定める第4類危険物 第3石油類に該当する。.

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リモネン

リモネン (limonene) は、柑橘類の皮に含まれる代表的な単環式モノテルペンである。化学式がC10H16で表され、分子量は136.23 g/molである。無色透明の液体。キラル化合物であり、いずれのエナンチオマーも生合成されるが、強いレモン臭がするのはD-リモネン((+)-リモネン)の方である。なお、ラセミ体はジペンテンとも呼ばれる。消防法に定める第4類危険物第2石油類に該当する。.

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ブラッチャーノ

ブラッチャーノ(Bracciano)は、イタリア共和国ラツィオ州ローマ県にある基礎自治体(コムーネ)。人口は、約1万9000人である。 同名の湖、ブラッチャーノ湖の湖畔にある。.

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テルペン

テルペン (terpene) はイソプレンを構成単位とする炭化水素で、植物や昆虫、菌類などによって作り出される生体物質である。もともと精油の中から大量に見つかった一群の炭素10個の化合物に与えられた名称であり、そのため炭素10個を基準として体系化されている。分類によってはテルペン類のうち、カルボニル基やヒドロキシ基などの官能基を持つ誘導体はテルペノイド (terpenoid) と呼ばれる。それらの総称としてイソプレノイド (isoprenoid) という呼称も使われる。テルペノイドは生体内でメバロン酸から生合成される。.

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テルピネオール

テルピネオール (terpineol) は天然に存在するモノテルペンアルコールの一種で、カユプテ油 (cajuput oil)、松根油 (pine oil)、プチグレン油 (petitgrain oil) などから得られる。月桂樹、ローズマリー、アニス、マジョラムなどやアキギリ属、ビャクシン属の植物の精油、およびテレビン油の成分でもある。ウコン精油には 500 ppm、ナツメグの種子には 9600 ppm 程度含まれる。 ライラックに似た芳香を持ち、香料や化粧品、石鹸などへの添加物として使われる。 ヒドロキシ基と二重結合の位置が異なる4種類の異性体、α、β、γ、δ-テルピネオールが知られる。普通はこれらの混合物として存在するが、主成分はα-テルピネオールであり、単にテルピネオールといった場合はこれを指す。α-テルピネオールは松根油(pine oil)から単離される。 メンタン骨格上に二重結合とヒドロキシ基をひとつずつ持つ他の位置異性体化合物として、プレゴールとピペリトールが知られる。 Image:Terpineol alpha.svg|α-テルピネオール Image:Terpineol beta.svg|β-テルピネオール Image:Terpineol gamma.svg|γ-テルピネオール Image:Terpineol delta.svg|δ-テルピネオール.

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ダイダイ

ダイダイ(橙、学名:Citrus aurantium)は、ミカン科ミカン属の常緑樹、およびその果実。柑橘類に属する。別名、ビターオレンジ。.

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アブソリュート (香料)

アブソリュート(英語:Absolute)とは、室温で植物の香りを溶媒に移し抽出(溶媒抽出法、または昔ながらのアンフルラージュ法)した香料で、高温の水蒸気蒸留で抽出する精油と区別される。.

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イタリア

イタリア共和国(イタリアきょうわこく, IPA:, Repubblica Italiana)、通称イタリアは南ヨーロッパにおける単一国家、議会制共和国である。総面積は301,338平方キロメートル (km2) で、イタリアではロスティバル(lo Stivale)と称されるブーツ状の国土をしており、国土の大部分は温帯に属する。地中海性気候が農業と歴史に大きく影響している。.

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エジプト

プト・アラブ共和国(エジプト・アラブきょうわこく、جمهورية مصر العربية)、通称エジプトは、中東・アフリカの共和国。首都はカイロ。 西にリビア、南にスーダン、北東にイスラエルと隣接し、北は地中海、東は紅海に面している。南北に流れるナイル川の河谷とデルタ地帯(ナイル・デルタ)のほかは、国土の大部分が砂漠である。ナイル河口の東に地中海と紅海を結ぶスエズ運河がある。.

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オレンジの花

ミカン科オレンジ(Citrus × sinensis)の木に咲くオレンジの花は、芳香のある花で、歴史上さまざまに利用されてきた。 フロリダ州の州花である。.

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オレンジ花水

レンジ花水(橙花水、オレンジフラワーウォーター)は、ダイダイ(ビターオレンジ)の花びらを水蒸気蒸留して風味をつけたハイドロゾル分である。この液体はダイダイの精油・ネロリを製造する際の副産物として作られている。様々な化粧品や医薬品、料理などの香り付け用途で使われる。 バラ水と並び、世界で最も一般的に使用されるハイドロゾルであり、家庭等での小規模生産を考慮しない推定年間生産量は1500tである(いつの数値か不明)(フランス国立農学研究所)。.

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オレンジ油

レンジ油、オレンジオイルとは、温州ミカン、ダイダイ(ビターオレンジ)などの柑橘類(かんきつるい)の皮に含まれている揮発性の油、つまり精油である。油脂ではない。主成分はリモネンである。柑橘類が含有するビタミンCなどの水溶性成分は含まれない。果皮を低温圧搾することで抽出する。水蒸気蒸留が利用されることもあるが、成分組成がやや異なっている。精油の多くは、オレンジジュースの副産物であり、残留物に溶剤を加えて抽出したり、濃縮オレンジジュースを蒸留する方法もある。こうしたタイプの異なる精油を混合することで、一定の質の精油が作られる。精油は短期間で酸化するため、消費期限が非常に短く、ふつう抗酸化剤が添加されている。他の柑橘類の精油を混ぜたり、合成リモネンを添加する場合もある。 オレンジ油に含まれるリモネンには、発泡スチロール、ポリスチレン、ゴムを溶かす作用(溶解作用)がある。ゴム風船程度の厚さならば、塗布後数秒程度で穴を開けることができる(塗布量による)。ストーマ用装具を外す際の接着剤の融解にも利用されるマリア・リス・バルチン 著 『アロマセラピーサイエンス』 田邉和子 松村康生 監訳、フレグランスジャーナル社、2011年。(ストーマは人工肛門・人工膀胱のこと。)リモネンには、汚れを落とす作用、揮発性、引火性がある。また、ゴキブリに対する忌避活性がみられるという研究結果もあるが、この効果における主成分はリモネンである。忌避効果は、用量とゴキブリの種によって異なる。 食品や飲料に添加されたり、香水にも用いられる。洗剤等にも利用されている。日本薬局方に、温州ミカンなどから採取される「オレンジ油」が収載されており、医薬品として扱われる。 低温圧搾法で抽出した精油はアロマテラピーにも利用され、臨床研究で、精油の芳香によりリラックス効果、不安の軽減が見られた。精油に含まれるリモネンが短期間で酸化し感作物質に変化し、光毒性の問題もあるため、オレンジ油の皮膚塗布は問題が起こる可能性が高い。.

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オーデコロン

ーデコロン(eau de Cologne オードゥコローニュ オウ・ダ・カロウン)は、芳香品の一種。パフュームローションとも呼ばれ、香水やオードトワレと比較して、香りの持続時間は短い(1~2時間程度)。万能香水とも呼ばれ、床まき用、おしぼり用、頭髪用など広い用途に使用される。.

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オシメン

メン (Ocimene) は、様々な植物や果物の中で見られるモノテルペンである。いくつかの異性体が存在し、α-オシメンと、2つのβ-オシメンは、二重結合の位置が異なる。α-オシメンの系統名は、3,7-ジメチル-1,3,7-オクタトリエン、β-オシメンの系統名は、3,7-ジメチル-1,3,6-オクタトリエンである。β-オシメンには、中央の二重結合に対して2つの立体異性体を持つ。天然では、これらが混ざった形で見られる。混合物も純粋なものも、心地よい香りのする油状の物質であり、香水に用いられる。関連する非環式テルペンのミルセンのように、オシメンも空気中で不安定である。また、他のテルペンと同様に、オシメンは水にほとんど溶けないが、一般の有機溶媒には溶ける。.

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グラース

ラース(Grasse)は、フランスの南東部に位置する都市で、アルプ=マリティーム県にある都市である。.

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精油

精油(せいゆ)またはエッセンシャルオイル(英語:essential oil)は、植物が産出する揮発性の油で久保亮五 他 編集 『岩波理化学辞典第4版』 岩波書店、1987年、それぞれ特有の芳香を持ち、水蒸気蒸留法、熱水蒸留法(直接蒸留法)などによって植物から留出することができるマリア・リス・バルチン 著 『アロマセラピーサイエンス』 田邉和子 松村康生 監訳、フレグランスジャーナル社、2011年。植物は、代謝産出物、排出物、フェロモン、昆虫の忌避剤などとして精油を産出すると考えられており、葉や花弁、根などの特別な腺に貯蔵される。一般に多数の化合物の複雑な混合物で、その芳香から主に食品産業で香料として利用されている。.

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香水

香水(こうすい)は、油状や固体の香料をアルコール(酒精)で溶解した溶液諸江辰男 著 『香りの来た道』 光風社出版、1986年で、体や衣服に付け、香りを楽しむための化粧品の一種である。。… "perfume" という英語の文献的初出は16世紀なので、文章として「古来」は不適切 http://www.merriam-webster.com/dictionary/perfume。香水の歴史的先進地域や現在の中心地は、必ずしも英語圏のではないので、英語の内部リンクも不要。-->.

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酢酸リナリル

酢酸リナリル(さくさんリナリル、linalyl acetate)はリナロールの酢酸エステルである。ベルガモット様の香りを持ち、香料として利用されている。消防法による第4類危険物 第3石油類に該当する。.

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柑橘類

柑橘類(かんきつるい)は、ミカン科ミカン亜科ミカン連(カンキツ連)の、ミカン属など数属の総称である。漢籍由来の言葉ではなく日本での造語で、ミカン(蜜柑)やタチバナ(橘)に代表される。.

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水蒸気蒸留

水蒸気蒸留(すいじょうきじょうりゅう、)は、蒸気圧の高い高沸点の化合物を沸点以下の温度で蒸留する方法である。水蒸気を連続的に蒸留容器に導入すると共に、蒸留容器は加熱状態にして容器内を加熱水蒸気で満たし、流出する加熱水蒸気を水冷管で冷却して目的物を水と共に冷却捕集する。通常は水に溶けにくい物質を水蒸気蒸留するが、旧式のアミノ酸窒素定量法のように分解生成したアンモニアを水蒸気蒸留で捕集する例もある。 加熱水蒸気は移動相(キャリヤーガス)として作用するので理論段数のきわめて低い分配ガスクロマトグラフィーに相当する。したがって、減圧蒸留とは分離原理が異なる。 一般に水の凝縮熱は高いので水冷管は長くする必要があり、リービッヒ冷却器を直列に二段重ねて冷却する必要がある場合もある。 目的物の沸点差でなく蒸気圧の大小で分別するので必ずしも沸点の低いものが留去されるとは限らない。理論段数が低いので、分離抽出目的で実験室で用いられることは比較的少なく、むしろ工業的に利用される場面が多い。一般にエッセンシャルオイルと呼ばれている精油を植物から抽出する方法の1つ。.

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溶媒抽出法

水と油のように互いに分離する性質を持つ溶媒では、油溶性の成分と、水溶性の成分が分離して溶けるため、分離後にいずれかの溶媒だけを移し替えて蒸発させることで目的とする成分を残すことができる。このような形状をした分液漏斗は、下層の溶液を取り出すための蛇口がついた器具である。 溶媒抽出法(ようばいちゅうしゅつほう、Solvent Extraction Method)または液液抽出(Liquid–liquid extraction)は、水と油のように互いに混じり合わない二液間における溶質の分配(どちらに溶けやすいか)を利用した分離・濃縮方法である。抽出方法のひとつ。分離工学の一つである。 古典的な手法であり、有機化学にも無機化学にも応用可能で、小スケールの実験室から大規模な工業にも幅広く利用される。実際の利用例では、食用油、食用香料、DNA、レアメタル、ウラン等の濃縮・精製・抽出と、人間の生活には無くてはならない技術である。 p.

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17世紀

ルイ14世の世紀。フランスの権勢と威信を示すために王の命で壮麗なヴェルサイユ宮殿が建てられた。画像は宮殿の「鏡の間」。 スペインの没落。国王フェリペ4世の時代に「スペイン黄金時代」は最盛期を過ぎ国勢は傾いた。画像は国王夫妻とマルガリータ王女を取り巻く宮廷の女官たちを描いたディエゴ・ベラスケスの「ラス・メニーナス」。 ルネ・デカルト。「我思う故に我あり」で知られる『方法序説』が述べた合理主義哲学は世界の見方を大きく変えた。画像はデカルトとその庇護者であったスウェーデン女王クリスティナ。 プリンキピア』で万有引力と絶対空間・絶対時間を基盤とするニュートン力学を構築した。 オランダの黄金時代であり数多くの画家を輩出した。またこの絵にみられる実験や観察は医学に大きな発展をもたらした。 チューリップ・バブル。オスマン帝国からもたらされたチューリップはオランダで愛好され、その商取引はいつしか過熱し世界初のバブル経済を生み出した。画像は画家であり園芸家でもあったエマヌエル・スウェールツ『花譜(初版は1612年刊行)』の挿絵。 三十年戦争の終結のために開かれたミュンスターでの会議の様子。以後ヨーロッパの国際関係はヴェストファーレン体制と呼ばれる主権国家を軸とする体制へと移行する。 チャールズ1世の三面肖像画」。 ベルニーニの「聖テレジアの法悦」。 第二次ウィーン包囲。オスマン帝国と神聖ローマ帝国・ポーランド王国が激突する大規模な戦争となった。この敗北に続いてオスマン帝国はハンガリーを喪失し中央ヨーロッパでの優位は揺らぐことになる。 モスクワ総主教ニーコンの改革。この改革で奉神礼や祈祷の多くが変更され、反対した人々は「古儀式派」と呼ばれ弾圧された。画像はワシーリー・スリコフの歴史画「貴族夫人モローゾヴァ」で古儀式派の信仰を守り致命者(殉教者)となる貴族夫人を描いている。 スチェパン・ラージン。ロシアではロマノフ朝の成立とともに農民に対する統制が強化されたが、それに抵抗したドン・コサックの反乱を率いたのがスチェパン・ラージンである。画像はカスピ海を渡るラージンと一行を描いたワシーリー・スリコフの歴史画。 エスファハーンの栄華。サファヴィー朝のシャー・アッバース1世が造営したこの都市は「世界の半分(エスファハーン・ネスフェ・ジャハーン・アスト)」と讃えられた。画像はエスファハーンに建てられたシェイク・ロトフォラー・モスクの内部。 タージ・マハル。ムガル皇帝シャー・ジャハーンが絶世の美女と称えられた愛妃ムムターズ・マハルを偲んでアーグラに建てた白亜の霊廟。 アユタヤ朝の最盛期。タイでは中国・日本のみならずイギリスやオランダの貿易船も来訪し活況を呈した。画像はナーラーイ王のもとで交渉をするフランス人使節団(ロッブリーのプラ・ナーライ・ラーチャニーウエート宮殿遺跡記念碑)。 イエズス会の中国宣教。イエズス会宣教師は異文化に対する順応主義を採用し、中国の古典教養を尊重する漢人士大夫の支持を得た。画像は『幾何原本』に描かれたマテオ・リッチ(利瑪竇)と徐光啓。 ブーヴェの『康熙帝伝』でもその様子は窺える。画像は1699年に描かれた読書する40代の康熙帝の肖像。 紫禁城太和殿。明清交代の戦火で紫禁城の多くが焼亡したが、康熙帝の時代に再建がなされ現在もその姿をとどめている。 台湾の鄭成功。北京失陥後も「反清復明」を唱え、オランダ人を駆逐した台湾を根拠地に独立政権を打ち立てた。その母が日本人だったこともあり近松門左衛門の「国姓爺合戦」などを通じて日本人にも広く知られた。 江戸幕府の成立。徳川家康は関ヶ原の戦いで勝利して征夷大将軍となり、以後260年余にわたる幕府の基礎を固めた。画像は狩野探幽による「徳川家康像」(大阪城天守閣蔵)。 日光東照宮。徳川家康は死後に東照大権現の称号を贈られ日光に葬られた。続く三代将軍徳川家光の時代までに豪奢で絢爛な社殿が造営された。画像は「日暮御門」とも通称される東照宮の陽明門。 歌舞伎の誕生。1603年に京都北野社の勧進興業で行われた出雲阿国の「かぶき踊り」が端緒となり、男装の女性による奇抜な演目が一世を風靡した。画像は『歌舞伎図巻』下巻(名古屋徳川美術館蔵)に描かれた女歌舞伎の役者采女。 新興都市江戸。17世紀半ばには江戸は大坂や京都を凌ぐ人口を擁するまでとなった。画像は明暦の大火で焼失するまで威容を誇った江戸城天守閣が描かれた「江戸図屏風」(国立歴史民俗博物館蔵)。 海を渡る日本の陶磁器。明清交代で疲弊した中国の陶磁器産業に代わり、オランダ東インド会社を通じて日本から陶磁器が数多く輸出された。画像は1699年に着工されたベルリンのシャルロッテンブルク宮殿の「磁器の間」。 海賊の黄金時代。西インド諸島での貿易の高まりはカリブ海周辺に多くの海賊を生み出した。画像はハワード・パイルが描いた「カリブ海のバッカニーア」。 スペイン副王支配のリマ。リマはこの当時スペインの南米支配の拠点であり、カトリック教会によるウルトラバロックとも呼ばれる壮麗な教会建築が並んだ。画像は1656年の大地震で大破したのちに再建されたリマのサン・フランシスコ教会・修道院。 17世紀(じゅうしちせいき、じゅうななせいき)は、西暦1601年から西暦1700年までの100年間を指す世紀。.

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