12 関係: 可分空間、完全不連結空間、局所コンパクト空間、帰納次元、位相空間、ハウスドルフ空間、ルベーグ被覆次元、距離化定理、近傍 (位相空間論)、近傍系、開かつ閉集合、数学。
可分空間
数学の位相空間論における可分空間(かぶんくうかん、separable space)とは、可算な稠密部分集合を持つような位相空間をいう。つまり、空間の点列 で、その空間の空でない任意の開集合が少なくとも一つその点列の項を含むものが存在する。 他の可算公理と同様に、可分性は(濃度の言葉を必ずしも用いない)位相空間により適した集合の「大きさの制限」を与えるものである(とはいえハウスドルフの公理の存在においてはこの限りでないが)。特に、可分空間上の連続写像でその像がハウスドルフ空間の部分集合であるようなものは全て、その可算稠密部分集合上の値によって決定される。 一般に、可分性は極めて有用で(幾何学や古典的な解析学で研究されるような空間のクラスに対しては)きわめて緩やかなものと一般に考えられる、空間への技術的仮定である。可分性とそれに関連のある第二可算性の概念の比較は重要である(第二可算のほうが一般には強い条件だが、距離化可能な空間のクラスでは同値になる。.
完全不連結空間
位相空間論やそれに関わる分野において、完全不連結空間 (totally disconnected space) は非自明な連結部分集合を持たないという意味で最も不連結な位相空間である。すべての位相空間において空集合と1点集合は連結である。完全不連結空間においてはこれらしか連結部分集合がない。 完全不連結空間の重要な例の1つはカントール集合である。別の例は ''p''-進数体 Qp で、代数的整数論において重要な役割を果たす。.
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局所コンパクト空間
数学において、位相空間 が局所コンパクト(きょくしょコンパクト、)というのは、雑に言って、 の各点の近傍ではコンパクトであるという性質をもつことである。位相空間がコンパクトであるための条件は非常に厳しく、コンパクトな空間が数学において特殊な位置を占めているのに対して、数学で扱う重要な位相空間の多くが局所コンパクトである。特に局所コンパクトなハウスドルフ空間は数学の中で重要な位置を占める。.
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帰納次元
数学の一分野、位相空間論における帰納次元(きのうじげん、inductive dimension)は、位相空間 X に対して、小さい帰納次元 ind(X) と大きい帰納次元 Ind(X) の二種類がある。これらは n-次元ユークリッド空間 Rn における (n − 1)-次元球面(つまり、n-次元球体の境界)が次元 n − 1 を持つという観点に基づくもので、適当な開集合の境界の次元に関して帰納的に空間の次元を定義できるものでなければならない。 小さい帰納次元と大きい帰納次元は位相空間に対する「次元」概念を捉えるのに最も利用される三つの方法のうちの二つで、(距離空間などの余分な性質に依存することなく)その位相のみによって定まる。三つのうち後一つはルベーグ被覆次元である(「位相次元」と言えば普通はルベーグ被覆次元の意味に解される)。「十分素性のよい」空間に対しては、これら三種の次元概念は一致する。.
位相空間
数学における位相空間(いそうくうかん, topological space)とは、集合にある種の情報(位相、topology)を付け加えたもので、この情報により、連続性や収束性といった概念が定式化可能になる。 位相空間論は位相空間の諸性質を研究する数学の分野である。.
ハウスドルフ空間
数学におけるハウスドルフ空間(ハウスドルフくうかん、Hausdorff space)とは、異なる点がそれらの近傍によって分離できるような位相空間のことである。これは分離空間(separated space)またはT2 空間とも呼ばれる。位相空間についてのさまざまな分離公理の中で、このハウスドルフ空間に関する条件はもっともよく仮定されるものの一つである。ハウスドルフ空間においては点列(あるいはより一般に、フィルターやネット)の極限の一意性が成り立つ。位相空間の理論の創始者の一人であるフェリックス・ハウスドルフにちなんでこの名前がついている。ハウスドルフによって与えられた位相空間の公理系にはこのハウスドルフ空間の公理も含まれていた。.
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ルベーグ被覆次元
数学の一分野、位相空間論におけるルベーグ被覆次元(ひふくじげん、Lebesgue covering dimension)あるいは位相次元(いそうじげん、topological dimension)は、位相空間に対して位相不変量となる次元の概念の(いくつかの同値でないものの)うちの一種である。.
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距離化定理
位相幾何学および関連する数学の分野において、距離化可能空間(きょりかかのうくうかん、)とは、距離空間と位相同型な位相空間のことを言う。すなわち、ある位相空間 (X,\tau) が距離化可能であるとは、ある距離 で、それによって導かれる位相が \tau であるようなものが存在することを言う。距離化定理(きょりかていり、)とは、位相空間が距離化可能であるための十分条件を与える定理のことを言う。.
近傍 (位相空間論)
平面上の集合 ''V'' が点 ''p'' の近傍であるのは、''p'' を中心とする小さな円板が ''V'' に含まれるときである。 矩形の頂点に対して、その矩形は近傍でない。 数学の位相空間論周辺分野でいう近傍(きんぼう、neighbourhood, neighborhood)は位相空間の基本概念の一つで、直観的に言えば与えられた点を含む集合で、その点を少しくらい動かしてもその集合から外に出ないようなものをいう。 近傍の概念は開集合と内部の概念と密接な関連がある。.
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近傍系
数学の位相空間論周辺分野において、点の近傍系(きんぼうけい、neighbourhood system)あるいは近傍フィルター(きんぼうフィルター、neighbourhood filter)とは、その点の近傍全体の成す集合族をいう。.
開かつ閉集合
数学、特に位相幾何学や位相空間論において、ある位相空間の開かつ閉集合(かいかつへいしゅうごう、)とは、その位相空間の開集合であり閉集合でもあるような集合である。普通の意味の開 と閉 とは対義語であるから、開かつ閉集合 というものが有り得るということは直観に反するように見えるかもしれない。しかし、数学的に定義された開 と閉 とは相互排他的な概念ではない。一般に、 を位相空間、 を の部分集合とするとき、 とその補集合 とがいずれも の開集合であるならば、それらはいずれも の開かつ閉集合である。英語では、closed-open set を clopen set ともいう。clopen set という語は closed-open set という語から作られたかばん語である。.
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数学
数学(すうがく、μαθηματικά, mathematica, math)は、量(数)、構造、空間、変化について研究する学問である。数学の範囲と定義については、数学者や哲学者の間で様々な見解がある。.